2006年の秋にお声掛け頂いてから
実に足掛け9年?!にもなる
通称沢の家の工事。
東京にお住まいのお施主さんが
長野県東御市の古民家を買われまして
古民家再生する
という事で
お引き受けした物件ではありましたが、
古民家の状態の悪さ
ご予算のバランス等、
他にも色々とありまして
古民家(主屋)は改修せずに解体。
そして敷地内に残った
ブロック造の物置を台所とトイレに改修。
更に
離れとして建っていた平屋を居室に改修。
そして
お風呂を別棟で新築。
というように
3棟の建物を
1期、2期、3期工事と数年に渡り少しずつ進めて参りました。
そしていよいよこの度
4期目の工事のご依頼を受けまして
進めることになりました
前回の第3期工事は湯殿計画として
ドラム缶風呂を作ったのでしたが
そうそう
まだ竣工写真をUPしていませんでしたね
(すっかりブログの更新を忘れてました)
ドラム缶風呂 竣工写真です。
(2012年8月)
キャンプ生活的な古民家ライフ志向の方には
とても好評なお風呂となりました
「沢の家」は別荘ですので
お風呂は冬は使わない
という事でした。
ですから
ローコストにするため
屋根も簡単に
換気扇なども無しで窓だけで換気出来るようにし
本当に簡単な作りにしたのですが、
途中急遽、この沢の家に
息子さんが住まうことになりまして、
冬場に何度も凍結する事件が起こりました
(その度、うちの主人が駆けつけました)
東京育ちの若い息子さんですから
どういう状態になると凍結するか
や
水抜きをどうするのか
等
分からないことだらけだったと思います。
一応、最初に説明をしてあったのですが
慣れの問題もあったと思います。
どちらかと言えば
ここ最近の私共の家づくりは
ある程度は予算を掛けてもらって
管理の楽な凍結しにくい家づくりを
やってきていただけに、、、
何回か凍結の知らせを受けて凹んでおりました。。。
建物を安く作ると
こうなってしまうのか、と
反省事項もありました。
(屋根の熱損失が大きすぎる。屋根をケチってはいけなかったのです。)
このように
冬場は凍結するし、
不便なドラム缶風呂
(そして錆びるし)
作ってはみたものの
きっとご不満もあるだろう
と思っていたのですが、
第4期工事のご依頼を受ける際の
打合せの時に分かったことなのですが、
お施主さん(特にご主人様)は
このドラム缶風呂を
たいそう気に入って頂いていたそうで
もう一つドラム缶があってもいいとか
えーっ 本当ですかっ!
そうなんです。
このように感じて頂けるお施主さんもいらっしゃる。
何も、完璧な家ばかりを望まれているわけではない。
田舎暮らし、古民家暮らし、
そういうのを楽しみたい方の中には
キャンプ生活的な古民家ライフを
許容出来てしまう
ということを
改めて認識した次第です
キャンプ的といいましても
このドラム缶風呂は
エコキュートのフルオートで
お湯張り出来るようになっていますので
アウトドアな直焚きではございません
追い焚きの口が底にあるのが
お分かりになるでしょうか。
一見、キャンプ生活的であっても
文明の利器を使うところが
ミソといいますか
現代ならではですかね
さてA様から頂いたお菓子で一服
いつも東京からお土産、有難うございます!
(うちの息子にって頂いたのですが
A様、どうもご馳走さまでした!)