まだ梅雨空が続いてますが、季節はもう夏
早いものですね。7月になり今年も下半期に入りました
さて、先月の話になりますが、6月は2件の古民家測量をさせて頂きました。
まず1件目はこちらの古民家から。
こちらが入口。
入口から入って左側には厩 があります。
ここが厩です。
厩へ入るところの柱には、こんな穴がありました!
この穴に木の棒を入れて柵としていたのだと思います。
そして相手側の柱にはこんな仕組みが!
なるほど~
これで柵を取り外していたんですね。
さて、この厩。
非常に天井が低いのですが(土間から天井まで2mもなく、梁下端となれば土間から1.8m程しかない)
だいたい北信地域の農家型古民家はどこも似たような空間構成。
今までもこういう元厩空間や土間空間を居室にしようと計画してきましたが
この天井高が低過ぎるところへ更に床を張るともっと天井高が低くなるので、、、まともな居室にはなりません。
(ちなみに、建築基準法には居室の天井高さは2.1m以上にせよ!という規定があります)
ですが幸いにも、この厩の上には束等が無い小屋裏空間がありまして、吹き抜けにするなどして計画すると、うふふ。子供が喜ぶような面白い空間になります
うちの旦那さんが立っているところが厩の天井上です。
梁も飛んでない、束もない小屋裏空間があるのがお分かりでしょうか
この古民家。
小さいお子さんのいる若いご夫妻が空き家バンクに出ていたのを昨年買われ(それで私共にお声が掛ったのですが)
あれから1年以上経過した今、またまた可愛いお子さんが増えまして!
私共がこうして建築相談を受けてから計画に着手したり工事するまで数年掛かっている間に、お子さんが増えたり成長したり
毎度の事ですが
あ せ り ま す
測量しながら、この空間をどうやって活かしてプランに落とし込んでいこうかな~と考えてたのですが、
以前長野市の古民家再生でもやったように、子ども部屋はやはりこの厩周りを使って上手く計画するってもんでしょうかね。
フッフッフ
取り急ぎ、計画に先立って必要な測量は何とか済ませました
大きなノギスは梁を測るのに便利なんですよ。
ちなみに、この古民家。
不動産情報によりますと築年数が1900年(明治33年)。
実は物入れの内壁に昔の新聞紙が貼ってありまして
そこには明治31年とありました
おぉ... 貴重な新聞デス。
さて、測量も終えましたので早く現状図を描いてプランを練りたいところですが、
只今、3年程前から佐久でやってる古民家再生現場が長引いておりまして
なかなかスムーズに次の計画に着手できないワタクシではあります
ですが
お子さんが小学生に上がるまでには再生工事を終わらせる!という目標でこれから頑張って参りたいと思います