2022年から始まっている我が家の屋敷再生プロジェクト上雪隠保存修理工事
前回の記事から1年以上も経っておりますが
まだ今年も引き続きやりますので、一先ず、前回の続きの記事を書きたいと思います
前回までの内容はこちら
2022年11月29日 我が家の屋敷再生は続く~海野宿「扇屋」上雪隠保存修理工事
さて、我が家の上雪隠の現状は土台が朽ちており
通常ならば、
揚前をして基礎工事、土台交換、柱根継ぎをするという工程をとるところですが
建物の立地上、隣家と接近していることと
加えて、以前主屋の修理工事をした際に土中からでた大量の石が上雪隠の前に山積みになったままだったため
とても揚前して基礎工事ができる状態ではありませんでした
ので、やむを得ず建物を一旦ばらして再度建てなおす、という手法を取ること
解体前
解体後
礎石だけの状態になりました。
さてここから基礎工事をやります
礎石のレベル確認
障害物だらけの中で礎石を不陸防止&補強するためのコンクリート型枠を組む。。。
まずは礎石の片側のみコンクリートを打ちます(1回目)
次に礎石の反対側の型枠を組む。
独立した礎石も一体化して繋がるようにする。
型枠が凸凹!
新築ではあり得ない姿ですね
この状態で2回目コンクリート打設。
更にもう一か所、一段低いところにある独立柱用の礎石を一体化させます。
3回目コンクリート打設。
やっと基礎完成です!(といっても2023年2月の話ですが)
さて、ブログをご覧になっている皆さまは
これはどうなっているの?!と
思われるかと思います
申し訳ありませんが、、、とてもブログでは説明しきれません
ごめんなさい!
要するに、傾斜のある地盤にただ並べられている礎石を
コンクリートを使って(最終的に主屋と)一体化させる基礎工事 でした
さて、基礎工事は出来ましたがご覧の通り
狭い場所で計3回に分けてのコンクリート打設。
とてもではありませんが生コン車を呼ぶような量ではありません。
なので、コンクリートを手練りで作り打ちました。
その手練りコンクリートの強度をですね、、、
現場監理者である市の委託設計事務所より測定するように命じられまして
一瞬、はぁ?!とは思いましたけど
(心の声:こんな上雪隠程度の小屋の補強基礎にそこまで求めるか?!)
初めての方でしたので真面目に監理しているんだなと前向き受けとめまして
(心の声:見る場所が検討違いでは?)
シュミットハンマー用意しましたですよ!
(心の声:シュミットハンマーの費用、見積もりにも当然無いけど自己負担しろと?!)
コンクリートサンプリング用の型枠
コンクリートサンプル 材齢28日の強度をシュミットハンマーにて計測
(後で分かったことなのですが、日数の計算を間違えて28日ではなく29日でした)
ついでに主屋の布基礎も計ってみましたよ
材齢18年!(笑)
結果は
手練りコンクリート サンプル 材齢29日 30.2 N/mm2
手練りコンクリート ベース部分 材齢29日 33.8 N/mm2
レディーミクストコンクリート 呼び強度21N/mm2 主屋布基礎 材齢18年 43.1 N/mm2
わぉ~
なーんだ。手練りでも全然大丈夫じゃない!
シュミットハンマーは高い買い物でしたけど
こうやって計測してみると安心できますね
(続く)