さて6月も残すところ凡そ1週間となりました(焦)
海野宿で只今やっている古本カフェ工事(丸屋改修工事)は
いよいよ追い込みです
左官工事がちょうど終わったところです。
現場内は漆喰の香りがほんわか漂ってます♪
一応、工事予定としましては、5月中に終えるつもりだったのですけども
建物の状況が思ってた以上に悪かった事と、
大工さんの都合で、途中間が空いてしまったり等で
1ヵ月程、遅れてしまっております
お施主さんには申し訳ないのですが、引き続き、オープンまで頑張って参りたいと思います。
で、
6月の第2週目に大工さんは一応仕事を終えて(?)引き上げられたのですが、
まだ、お願いしてあった施工箇所があったのですケド
何故か忘れて(?)あがってしまいました
それも9~12箇所くらい。 ちょっと忘れましたの域を超えてたので
え?ええ? と、正直私共、戸惑いました。
しかし、仕上げ工事の段取りが、
既に大工さんの終わる時期がズレたので、
(5月一杯で終わらせるという話だった)
ここへきて仕上げ工事を更に遅らせる訳にも行かず、
(それにもう大工手間、既にアウト。もうこれ以上、日当払ってお願いする事は出来ません。)
勢い、現場監督であるうちの旦那が、大工さんのやり残していったものを
フォローすることになりました。
まずここ。
ボードの見切りがありません。。。なぜ?
↓
旦那さんが頑張って曲がった柱に合わせて見切りを入れました。
大工でもないのに、良くやったなぁ。。。
伊達に道具道楽では無い、という感じでしょうか。
次はここ。
巾木がありません。
↓
左官屋さんが入った時に、親方に煽られながら
巾木を付けてる旦那さんです。
そして本棚スペースの部分。
(一番奥の障子戸が立て掛けてある部分)
両脇の壁を新設したので、入隅、雑巾摺り、廻縁を入れて欲しいと
現場監督から指示が出てたはずなのに、雑巾摺りしか入っておらず
ここも苦労して、主人が入隅の押縁と、廻縁を入れました。
あれー?やっぱり大工さん、話を上の空で聞いてたのかなぁ???
相当倒れていた既存の壁、、、
でも何とかしました。廻縁と入隅。
反対側もね。
明らかに壁が倒れているのがお分りかと思います。
部分改修の欠点は、建物の水平垂直を直せない事が一番でしょうか。
それから、ボードがどうも動いてしまう箇所があり
おかしいなぁとチェックしてみると
ご覧の通り、鉛筆で縦線を引いているところが下地のある場所なはずが
下地探知機で確認してみると、下地の入っている場所がずれていたのです!
え?!
まさか。。。
なので、効いているビスが少ない。
というか、横線のところしか、まともにビスが効いてない?!
そんな馬鹿な。。。です。
なので、ビスの増し打ちを旦那さんが行いました。
分かりますかね? 縦線とずれたところに打ったビスが、増し打ちしたところです。
ホント、気がついて良かった。
まぁ、品質管理も仕事のうちですからね。
これに気がついてからは、正直
大工さんの選定をミスったかも、と思いましたデス。
だって普通のボード施工ですよ?継手仕口組物じゃないのに。
今回の大工さんは、私共と仕事をするのは初めての方。
大工として仲間に加えてほしい、と栖風采に問い合わせのあった大工さんでした。
で、
経歴を見れば、私共が以前勤めていた設計事務所の社長であった降幡氏の元で大工修行したとありましたし、
(実際には違うみたいでしたけどね。協力会社の大工さんの元で3年?修業したという感じ)
更にはその後、社寺仏閣の施工もやってきたとありました。
ので、その経歴を完全に信じてしまい、この丸屋を任せたのですが、、、
アタター
内容はちょいと、、、
品質的にもちょいと、、、
少なくとも降幡氏の息が掛かっているような内容では全くなかったのです。
社寺もやってたとのことですが、、、
カンナ仕上げも見当たらないし、
柱はプレーナ―仕上げのままでも平気という、、、
アタター
そこまで指示しなければならなかったのかと
同じ出身関係だから、と、
経歴をそのまま信じてしまった我々の落ち度です。
正確には、同じ出身とは言い難い状況だと、仲間内から聞きまして
時既に遅し。。。
安易に経歴を鵜呑みにしてはいけませんね。。。
そんな事でしたので、とにかく、やり残していってしまった箇所を最後までフォローして、
お施主さんには気持ちよく開店してもらえるよう頑張るしかありません。
炉が切ったようになっているところの板張りも、忘れられて?おりました。。。
こういうところを忘れてしまう?の?
この上部の天井が抜けているところの始末だって
あれ?お施主さんと大工さんと現場監督が居る時に、
その処置を打ち合わせしたんじゃなかったの???
あんまりにも、今まで打ち合わせしてきた事を忘れられているようで
しかし、もうこれ以上、大工さんを入れて工事をやっている予算も時間も無し。
で、私共が困っていたのを見兼ねた、それこそ我々と同じ出身関係の大工さんが
助け舟に来て下さいまして、この部分を仕上げて下さいました(嬉泣)
こんな僅かなところですが、あり合わせの材料を加工して下さって、
それこそカンナもちゃんと掛けて。。。
そして、この壁面の上部の小壁が、一部土壁に穴があいていて、
そのままって訳にはいかず、
板で塞ぐか、塗り壁にするか、で、
一応、塗り壁になったはずだったのですけども
ここも下地ボードを未施工のまま、引きあげて行ってしまったのです。
ので、この小壁も助け舟を出してくれた大工さんが
休日返上で、しかも夜の8時半まで掛かって
ボード下地をやって下さいました。
なので、左官も塗る事が出来ました!
あー助かりましたですよ。本当に。。。
大工工事部分に関しては正直、この現場は赤字です。
ですけれども、助っ人に来て下さった大工さんには赤字でも日当をお支払いしたいと思っています。
実際には、建物の状況が悪くて、大工手間が増えてしまったところもありますので
そこは後でお施主さんにきちんと説明をして最終的に調整清算していきますが、
大工さんの手が遅くて、という部分に関してはこちらが負担しなければなりませんし
(観光客としゃべっているような時間とか)
品質が保てず、改善するために掛った費用も、こちら負担です。
(だから旦那はいろんな道具も増えましたし、今回は自分で直しもする訳です)
まぁ、新たな大工さんと仕事をした時の、これもリスクの内ではありますけども
それでも、新たな仲間作りをしたいので、
恐れずいろんな方と仕事はしたいと思っています。
さて、土壇場にきて、いろいろいろいろありましたけれども、
諦めずに一つ一つ、納めていきたいと思います。
厨房。
実はこの空間は非常に天井が低く、梁も出ているので
難問がたくさんありました。
何度も何度も現場で寸法を当たり、
二転三転しながら、ようやくここまで来ました。
厨房機材も一部、特寸をかけてオーダーしましたし。
残す問題は換気扇。。。
水回りも設備が据え付けられました。
手洗いも保健所の許可が下りるようなサイズのものです。
蛇口はちょっと可愛いものに♪
止水栓も蛇口と同じデザインに♪
殆ど誰も気がつかないようなところですけどもね。
あと、ふと現場で思い立ったが吉日なワタクシで
お店に来たお客様が、直接触れる機会のあるお手洗いのスイッチプレートだけ
ちょっと可愛い陶器製のスイッチプレートはどうかなぁと
お施主さんにご提案致しまして
了解を得られましたので、こんなものを付けてみました
アクセントにいいかなぁと♪
そして、
いよいよ、
大詰めとなって参りまして
仕上げのメインといいますか、左官工事!
土間
土っぽい仕上げにしました。
栖風采定番の仕上げでもあります。
有明の土と、ビリを使っての仕上げです。
まるで、海野宿の通りの土っぽいアスファルトと雰囲気が似て
街道とマッチした出来栄えになりました
こちらが海野宿のアスファルト↓
こちらが土間↓
どうでしょう。。。
画面では分かりにくいかもしれませんが、
風合いが似ています(笑)
これは狙ったわけではなく、偶然ではありますが
違和感なくていいかも~と現場で盛り上がっていました
そんな訳で、バッタバタの中、メインの左官工事は終わりまして、
あと残すは電気工事。
それが終われば、保健所の営業許可の検査になります。
しかーし
まだ大工さんがやり残して行った箇所がありまして、
さて、さて、さて、、、でございます。
今日はここを、うちの旦那さん、施工しておりました。
塗装して完了。
でもまだ他にもやらないといけない箇所があり、今日も旦那さんは大工さんの代わりに頑張ってます。
そして、そろそろ建具も出来あがって来る頃で、
それも楽しみ。
古いガラスを、新しい建具の一部に使おうかなと思いまして、
幾つかカットしました。
一応、まる模様の方を使う事に♪
あと建具にはちょいと色々ありまして
それについてはまた今度、UPしようと思います。
さてと、あと2週間程かかるでしょうか。オープンまで追い込みです!
気を抜かずに最後まで頑張ります!
えいえいおー
コメント寄せて下さいまして有難うございます。
すみません、お返事が遅くなってしまいました。
うさぎとみかんさんはお店をされているのですね^^
同じ水栓だなんてなんか嬉しいです♪