週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
045-941-3541

運動会

2012-10-16 01:36:37 | ひとりごと

週末に龍くんの運動会がありました。

会場は近くの学校の体育館。

     

雨天の延期も生じないので助かりましたが、なんとなく時代が変わったんだなぁと思ったりしました。

龍くんは徒競走に綱引き、それから鳴子を振り鳴らしてヨサコイの踊りを披露。

頑張っている子供の姿に涙を流す親の話は聞いたことがありますが、まさか自分がその当事者になるとは思ってもいませんでした。

走ったら最下位で、争いを好まない性質ゆえに綱を奪われるまま立ち尽くし、女の子に手を引かれながらフォーメーションの位置へと動きヨサコイを踊る龍くん。

きっと、自分の子供でなかったら、どん臭い子がいるなと思ったことでしょう。
でも、そのどん臭さが誰よりも愛しく、かわいらしく見えました。
そして、もっともっとどん臭い子だったことを知っているから、何度も何度も練習して、一生懸命頑張ったんだということが分かりました。

目に見える部分だけが全てではありません。

同じように頑張っても、その成果が同じだけ出るということはない。
それは一人一人が違うのだから、至極当然のことでしょう。
なのに、結果として表面に現れ出たものだけを押し並べて、ついつい優劣を決めてしまう私に、龍くんは一人一人が持つ目には見えない部分の存在をいつも教えてくれます。

私には龍くんの頑張りしか察することはできませんでしたが、他の大勢のお友達一人一人にも目には見えない努力があったはず。
そう思って演目を見ると、少しだけ涙腺が緩んできてしまいました。

我が子だけに盲目的になるのではなく、片目だけでも目を開けて周りを見渡す余裕を身に付けたいものです。