最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 神沢利子『林檎の木のうた』(私家版 限定44部)

2011年11月18日 | 限定本






詩・神沢利子、絵・大島哲以『林檎の木のうた』には童心社刊の市販本(1979年)のほかに、総革装の私家版があります。


表紙はシンプル。


奥付。中身は市販本と同じです。


見返しに、おふたりの署名が入っています。大島哲以さんは1999年に亡くなられているので、今となっては貴重。


私家版であることを示す紙片が貼られています。


神沢利子さんとお会いしていた時、亡くなられたお母様の遺稿句集をまとめたいという話で、それなら一緒に作ろうということになりました。
それから材料をそろえてお宅に何度か通い、和装本の作り方を指南して、お嬢さんと3人で仕上げました。
この本は、そのお礼にいただいた、思い出深いものです。


その遺稿句集『朴の木抄』も紹介しておきます。
何部作製したのだったか……。三人で手に余るほどの部数ではなかったと思います。
左は手漉き和紙の筒状のケース。


ケースの題簽は神沢利子さんの自筆。


お母様がお召しになっていた着物を裏打ちして表紙にしました。四つ目綴じ。
題簽は神沢利子さんの自筆です。


奥付。手描きの朴の葉を貼りつけたのは、神沢さんのアイディア。(一部修正しています)


指南したのは製本だけで、ほかは神沢さんのセンスとアイディアです。
清楚な仕上がりになっています。









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