最終回文庫 ◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されない不具合があります。ご容赦ください。

私のコレクション アルビン・ブルノフスキー

2025年02月23日 | 書票 蔵書票
「探しもの」がようやく見つかったので、記事にします。

『金のりんご』アルビン・ブルノフスキー著/内田莉莎子/訳 
1982年10月1日発行 福音館書店
※本書は現在、古本でしか入手できないようです。

この本が出版される前から、ブルノフスキー氏は切手や紙幣のデザインを手掛けていました。
1985年~1989年チェコスロヴァキアの紙幣。10、20、50、100コルナ。
1000コルナ紙幣のデザインもしているようですが、額面が高いだけに流通価格も高いので手を出しかねています。

10コルナ紙幣の表裏。



20,50,100コルナ紙幣(表)


その裏


手元にある切手は、スロヴァキア共和国が2010年4月5日に発行した【EUROPA 2010、児童書】の初日カバー。別に切手だけもあります。



なかなか見つけられなかった「探しもの」というのは、アルビン・ブルノフスキー作の書票です。ブルノフスキー氏が生涯に作成した書票(蔵書票)は、すべて枚数と画像が記録されていると、どこかで読んだことがあります。
書票というのは、同好の士の間で交換されるのですが、ここに紹介する1枚だけは所蔵している人がおらず、「Who is Matsui ?」と言われ、世界中のコレクターが血眼で探しているのだそうです。

なぜ私が持っているかというと、冒頭で紹介した絵本『金のりんご』が出版され、ブルノフスキー氏が来日した時に、出版元の福音館書店の当時社長だった松居直氏に書票をプレゼントしたのだそうです。
おふたりとも鬼籍に入られているので細かな点は確認出来ませんが、ある時、松居さんと昼食を共にしたときに、どんな話の流れでそうなったのか記憶していませんが、「『金のりんご』を出版した時にブルノフスキー氏から自分の名前が入った版画をたくさんいただいたけれど、それが何だかわからない」とおっしゃられたのです。
多少なりとも書票の知識はあったので、それは外国ではエクス・リブリスと呼ばれる、日本の蔵書印に代わる小版画で、本の見返しに貼って「自分の蔵書」だということを示すものだということをお話ししたのです。
後日、「これがブルノフスキーさんからいただいたものです。あなたに1枚差し上げます」とくださったのです。

本邦初公開です。

35枚刷られているので、あと34枚あるはずです。




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