本書の著者は先に紹介した詩集"Primpilim pampam"と同じ、ヨゼフ・ハンスリーク(JOSEF HANZLIK)です。イラストをクヴィエタ・パツォスカーが担当しています。
"PRINC A MALA PRINCEZNA"
タイトルを訳すと『王子とちいさなお姫さま』となるようで、
1989年刊 240ページと厚みがあります。
表紙。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/d2/6e6683674b938a1642ae438eb243fdf9.jpg)
裏表紙。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/f1/ee94f50ea90aa66dc900b461ec2677c3.jpg)
本書は表紙 →見返し →表題紙 という普通の本の構成と違っていて、複雑になっています。
表紙を開くと見返しがあるのは普通の本と同じですが、見返しの裏にも見返しのイラストを逆版で使っていて、表題紙にあたるページにはイラストがあるだけで、それをめくると見開きのイラストがあります。
左ページ上には作者の名前、下には出版社ALBATROSの名前、右ページの上に本のタイトル、下に発行地名のPRAHAがあります。
さらにページをめくると、右ページは表紙と同じイラストで、上と下に本のタイトル、左ページのイラストは右ページのイラストを逆版で使ってあり、上に作者名、下にクヴィエタ・パツォスカーの名が入っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/d6/643ce6f4f11d2591bc9339992447e7ce.jpg)
表紙にクヴィエタ・パツォスカーの表示はなく、ここにきて初めて名前が出てきます。
さらにページをめくると、左ページのイラストの下に前奥付があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/cb/ecc7abd499a9708238a0cd8fedaf5965.jpg)
対向する右ページは第1章のイラストとタイトルがあり、8ページからお話が始まっているようです。
読めないチェコ語にクヴィエタ・パツォスカーのイラストだと、ストーリー展開が推測できず、ただイラスト見て楽しむだけです。
前奥付は発行年だけですが、うしろにも奥付があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/a4/a1647213448ea5fa04cec15f1c889501.jpg)
他の本と比べて類推すると、緑色の下線を付したところが印刷部数だと思われます。
「Naklad」というのが印刷部数で、「Vytisk」というのが「部」にあたる言葉のようです。
ですから、本書の初版部数は9500部ということになります。
※絵本コレクションには「絵本」に関連した作品も含みますので、ご了承ください。