神様は、いじわる
先日主人の病院をあるかたが訪ねてくださいました。奥様が36歳で、私と同じ病気で先日おなくなりになられ、遺品の整理をしていたら、私の「神様は、いじわる」が出てきたそうなのです。そして、ネットで主人の病院を調べ、訪ねてくださいました。私は主人から話を聞いただけなのですが、涙が出てきてしまって。私の作品が少しでも支えになってくれたかしら。何を思ってくださったかしら。私より若く亡くなってしまわれたけど、ご主人と一緒に、素敵な思い出紡いでくださっていたら嬉しい。でも ご主人はわざわざ主人の病院を訪ねてくださるようなかただから、精一杯奥様を大切にしてくださったと思うの。
ご冥福をお祈りするとともに、書いていくことの責任を思いました。お金にはならない仕事だけど、一人でも私の書く言葉で力や安らぎ得ていただけるように、これからもこころ込めて書いていきたいと思いました。また、そんなおり、ネットでやはりわたしと同じ病気で、本の感想を書いてくださったかたのブログに出会いました。そのかたはステロイドの副作用で苦しんでいらし
て。「自分は未明さんみたいに強くないし、体の症状も違うからなにもできない」と書いていらしたけど、なにもできなくなんかない。ちゃんとブログ読ませていただきました。ちゃんと思いは届いてます。寝たきりでも、なにもできなくても、一生懸命な思いは誰かを感動させ、響いていきます。これからもわたしもそのかたや、亡くなったかたのこと、思いながら過ごします。読んでくださるかたが、私に勇気をくださり、書く力をくれます。わたしももうなにもできないと思った時がありました。その時主人がなにも求めず助けてくれました。わたしも誰かにそんなふうにできるようになりたい。力には限りがあるから、お金や労力はだれもにあげられないけど、可能な限りの思いを原稿に託そうと思います