よもの海
明治天皇が詠まれた和歌「よもの海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむ」を、昭和16年の御前会議で、昭和天皇は読み上げられます。
さらに天皇は平和愛好の精神を説かれましたが、日米戦争ははじまってしまう。
よもの海の歌がいかに軍部によって曲解されたか、歴史の流れの中で天皇といえども流れを変えられず、お嘆きになるしかなかった様子などが実に精緻な資料で検証されていて、舌を巻く出来。
ミステリーのようにも読め、難解なのにあっという間に読み進んでしまいます。読みごたえに感動します。そしてきっと平和への思いを強くします。ぜひ読んでみてください。
