古いイタリアの「自転車泥棒」という映画を見ました。シンプルな映画ですが、見るのが止まらないし泣けて泣けて。ただ、淡々と地味なドラマを映しているだけなのに、目が離せないのはなぜなのかしら。作りごとじゃない、人間の切なさが写っているからなのかな。生活に苦労しているお父さんが、ある日やっと仕事を見つけたけど、自転車がないとできない。質屋に入れた自転車を何とか取り戻し働きはじめるのだけど今度は自転車を盗まれてしまうの。どうにもならなくなって彼はついに自転車泥棒をしてしまうのね。どうにも男泣きしてしまうラスト、そんな父親を見て涙する子供の姿がたまらなく悲しい。私たちもこういうことありますよね。どうにもしようのないこと。できることはただ耐えて、誰かがつらそうなときは分け合うことくらいかな、、、、。解決はないけど、そのやりきれなさもまた人生な気がします。だから文学や音楽が必要なんじゃないかなって。歌の練習は最近まじめにやっています。でもまだ、全然歌えるようにならないの。歌つて難しいですね。
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