さて、バチカンの聖パオロ大聖堂のコンサートでお披露目し、ローマのHamaseiに飾っていただくことになった二枚の絵ですが、下地の金箔と銀箔はできていましたが、出発前々日まで全く手付かずで、「せっかくのチャンスだけどもう絵を飾るのは無理かな」とおもっていました。
でもオリジナルソング「はな」の歌詞にあわせて輝く朝日と、眠りを見守る夜空なら描ける気がしたし「必要だ」とおもい、荷造りが終わった前々日夜から製作に着手。パリへ持っていく他の参考資料とあわせ三枚を、アシスタントさんにドライヤーかけまくってもらい
、二晩でむりくり仕上げました。そのあとアシスタント深澤さんが立派に梱包!さらに紛失しないよう、裕子さんがわたしの名前をかいてくれました。
最初はもう少しあけがたよりで雲が多かったんです。ローマに着てから、途中経過の写真を見直したら、「途中のがあかるくてよかったなあ」と。しかも広いところで飾るから、迫力出さなきゃと。
ローマに着いてから水と筆で金箔を洗いだし。剥げたところを、一応持ってきた金のアクリルで塗りましたが、やはり本金の輝きには叶いません。一か八かローマの画材やにいったら、ありましたよ、24金が!金箔探しは、ルームメイトの高山佐千子さんもてつだってくれました。
二人で最初「gold paper?」といったら、金色の固めの紙が出てきて、「Non.non..comme ça,like this ! 」と、途中経過の作品写真を見せて説明、遂に「金箔」がでてきます。Golden leaf で通じました。日本のより少し小さい。膠はさすがになかったから、フレスコ画用かな?水溶性の糊を手に入れ、金箔貼りは成功! 砂子の筒はもっていなかったので、近所のスーパーで買った、金のマニュキアを使いましたが、よい感じ
わたしも頑張りましたが、掲示のためのイーゼルを、イタリアの榛葉さんの友人で、歌手 Miriam Scarcello さんのご主人兼マネージャーのアンジェロさん、そしてなんとバリトン村田孝高さんが、組み立ててくださいました
たくさんの人の力をかりて歌ったり、絵の発表を出きること、感謝です。みんなの愛を受けた二枚の絵。ローマで見てくださるかたに希望や安らぎが届いたらうれしいな