Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 43(色絵花繋ぎ文八寸皿)

2020-02-07 23:29:58 | 古伊万里
伊万里の収集をしていると、時々、変わった品が安く売られていると買ってしまうことがあります
今回の品も、「ん~、古伊万里ではないかも知れないけど、安いから買ってみようか」という思いで購入した品です。


しのぎの入った縁の部分に、紫、赤、緑で花文を描き、さらに文様を金彩で繋ぎ
見込部分にはあまり見かけない文様が金彩と薄い朱色で描かれています。
一見した印象は現代に作られた西洋風のお皿のようで、どう見ても「古伊万里」という印象ではありません
しかし、金彩は幕末近くから登場する「水金」ではなく中期の品と同じような感じですし
花文の描き方や色使いもまた、江戸期に見られるものと共通しています。


裏面は中央に目跡が一つあり、個人的な印象としては、土の感じは伊万里のようには思えます
この品を扱っていた業者さんも時代的には判断が難しいと思ったようで、「江戸時代」としか表記していませんでした。

この品が江戸後期の伊万里なのか、あるいは明治以降、もしくは現代の伊万里なのか
正直なところワタシには判断が付きませんが、八寸という大きなサイズですんで、普段使いにイケそうな気もします。

蛇足ですが、↓の見込み中央部の文様ですが、ワタシ的には太陽をデザインしたように感じます

この文様を見て思い出したのが、1960年代末期~70年代に活躍した英国のプログレッシブ・ロックの大物バンド
キング・クリムゾンの「太陽と戦慄」というLPのジャケットです

思えば、このお皿の見込みの文様を見て最初に「太陽」をイメージしたのは、間違いなくこのLPレコードのジャケットが」印象に残っていたのが原因だと思われます。