コレクターというのは困ったもので、時々、自分の主な収集品のジャンルとは違う品に魅力を感じる場合があります
今回の品は普段は古伊万里が中心なのに、衝動的に購入してしまった品です。
「竜一圓銀貨」(明治二十八年)
一圓銀貨そのものは、以前に骨董市で見かけたことがありましたが、当時は興味を持っていなかったので真面目に見た記憶はありません
一圓銀貨は人気が高いことからレプリカや贋物がかなり流通しているようで、鑑定ポイント(重量や直径、側面のギザ、龍のウロコ等)はあるようですが
正直なところ、素人には無理のようです。
(この品は専門業者から購入しましたが、真贋については業者を信頼するしかありません)
ワタシがこのジャンルの違う品を購入した理由は、その大きさに驚いたからです
現行貨幣である500円と比較すると一目瞭然です
一圓銀貨は直径が38.1mmもあり、500円硬貨は26.5mmしかありません
重さも一圓銀貨は26.96gあるのに対し、500円硬貨は7.1g(素材はニッケル)しかありません。
ちなみに、一圓銀貨の品位は銀900に銅が100になっており、品位の高さも魅力のひとつです
随分大きいと思っていた昭和39年発行の東京オリンピック千円銀貨ですら、直径35mm、重量は20gしかありません
(ただし、品位は銀925に銅75ですので、この点では東京五輪の千円に軍配が上がります)
それにしても、こんな大きな銀貨を鋳造していた明治時代というのは凄い時代だったとしか言いようがありませんね。