今日の酒田は依然として猛暑が続いており、雨はいっさい降らず、この時期としてはかつて経験のない天気になっています
そんな中、先日初めて知った旧立川町狩川(現在は庄内町)にある「熊野神社の森」(堂ノ下熊野神社)へ行って来ました。
国道47号線を酒田から新庄方面へ向かうと右側に見えて来ます
色づいた水田の中に取り残されたような森があり、この中に熊野神社があります
参道はこちら側ではないんですが、とりあえずこの道を行きます
二つある池の間を行くと参道で、そこにはこんな案内板が設置されていました
人間の手が入る前の庄内地方平野部の自然の姿を残している現在唯一の場所、という記述がこの森の価値を表していますね
社殿ですが、特に特長はないように感じます
神社の境内は大きな木が沢山生えており、ワタシは種類が判らないので何とも言えませんが、かなり興味深い場所であることは判ります。
境内の大木①
大木 ➁
さて、案内板に表記されている「ナンジャモンジャの木」なんですが、害虫被害のため、随分前に伐採されてましったようです
どうやら右前にある切り株の残骸が「ナンジャモンジャの木」だったようです
切り株の残骸(?)
さて、この熊野神社ですが、850年に出羽郡司だった小野良実が水神を祭ったのが起源とされています
そんなこともあって、小野良実のお墓があります
石碑の横にも蔦のからまった大木があります
「小野塚」の案内板
この案内板を読むと判りますが、小野良実という人物は、なんと小野小町の父親だったようです。
森の中を探検しようと思ったんですが、何せ気温が31度の上に虫がブンブン飛んでいますので、今回は外側を一周するにとどめました
それでも見所のある樹木が多数ありましたので、そのうちのいくつかを紹介します(種類は判りませんが・・・)
ちなみにこの辺りは「清川だし」と呼ばれる強風の吹く地域のため、早い時期から風力発電の風車が建設されました
山の上にも
そして田圃の真ん中のような平地にも
「熊野神社の森」は不思議な雰囲気とパワーを持った場所なのは確かのようです。
また、最近では、その周辺には、風力発電用の風車も林立し、近代とも同居しているのですね(^-^*)
旧立川町狩川出身の同僚に聞いてみたら、ちゃんと知っていましたので
地元ではかなり有名な場所のようです。
風力発電の風車も、仁賀保高原のように巨大ではないようですが
それでも結構な数設置されており、近くにある道の駅は「道の駅しょうない風車市場」と言います。
山奥ならいざ知らず、このような平野のど真ん中にこんな豊かな手つかずの森があるのは
かなり珍しいのは間違いないようです。
この森、見た目より広いようで4800坪ほどありますので、中は鬱蒼としています。
南方熊楠が喜びそうな場所でしょうか。