ここ数年、酒田の様子をいくつか画像に残してきましたが、ここ半年ほどの中で起きている変化を紹介します
まずは、以前にも紹介したように、酒田で一番長い歴史を誇るスーパーの店舗(ト一屋中町店)が今年の一月末で閉店しました。
(2019年撮影)
「ト一屋中町店」は昭和23年に開店、昭和30年代には当時では珍しいセルフサービスの「スーパーマーケット」になっています
現在の建物は酒田大火から2年後の昭和53年に再建されたもので、開店前の準備にはワタシも駆り出されたものでした。
このお店の建物には他に、カクテル「雪国」で有名な「ケルン」も入居しているんですが、水道・電気設備の工事が必要なこともあって
5月で閉店という話が出ていました。
(日本最高齢のバーテンダーで、「雪国」の考案者の井山氏は2020年に他界)
ケルン(2019年撮影)
「カクテル 雪国」(2018年12月に撮影)
しかし先日、別の場所へ移転して秋をめどに営業を再開するという報道がありました。(現在はマスターの息子が跡を継いでいます)
その場所というのは、日和山公園近くにある旧家の建物で、以前に紹介した「家坂邸」の裏庭ということのようです。
「家坂邸」(2019年撮影)
この家坂邸の建物は昨年11月に「酒田湊旧廻船問屋『家坂亭』」 としてオープンしたんですが
この建物の亭主は小松さんという方で、飾り菓子の製作体験ができる他、月一回のペースで「おしゃべりサロン」という茶会が開かれています
この小松さんは、廃業してしまった江戸時代から続く老舗和菓子店「小松屋」の主人だった方です。
「小松屋」(2019年撮影)現在は取り壊され集合住宅が建っています
時代の流れの中で消えていくものも多いですが、それぞれが伝統を残すべく新たな形での再生を模索しているということでしょうか。
ちなみに、「家坂亭」は今年の酒田祭りの神宿です。
こうして見ていくと、毎年それなりに変化しているのが判ります。
何気ない街の風景も、いつの日か意味を持ったものになるのかも知れませんね。
こうして記録に残しておけば、後世の、貴重な、また、懐かしい記録になりますね(^_^)