古伊万里には様々な落款がありますが、中には類品のあまり多くない品もあります
以前にも書いたように、延宝~元禄期に登場する「金」や「古人」、「車輪福」、「嘉」、さらには寛文期に登場する「誉」などは
その多くが優品であることもあり、同時代の品の中では高値が付くケースが多いのは事実です。(勿論、絵柄や出来栄えは重要ですが)
そんな訳で、今回の品はわりと類品の少ない落款の品です。
「染付岩鳥文輪花小皿」
柴コレのⅠ-114と同手の品で、図録では1660~1680年代となっていますので、寛文~延宝期の品ということになります
見込み部分は岩と二羽の鳥を描き、縁の部分は藍九谷に見られる区割りした中に交互に同じ連続文を描き
さらに全体を塗りつぶすという手法が使われています。
縁の部分のデザインや文様は寛文期の特徴を示していますが、見込み部分の絵付は延宝期の繊細さを感じさせますので
藍九谷~藍柿への移行期の品なのかも知れません。
さて、冒頭で書いたようにこの品の落款はかなり特徴的です。
落款は「青」です。
この青という落款の品がどれくらいあるのかは判りませんが、ワタシの知っている範囲だと、この品と同タイプの品で
見込み部分の絵柄が違う品があり、その品も落款が「青」でした。
実物を見たことはありませんが、この「青」の変形のような落款や、江戸後期に登場する青の字を四角く囲んだ落款も存在するようです。
以前にも書いたように、延宝~元禄期に登場する「金」や「古人」、「車輪福」、「嘉」、さらには寛文期に登場する「誉」などは
その多くが優品であることもあり、同時代の品の中では高値が付くケースが多いのは事実です。(勿論、絵柄や出来栄えは重要ですが)
そんな訳で、今回の品はわりと類品の少ない落款の品です。
「染付岩鳥文輪花小皿」
柴コレのⅠ-114と同手の品で、図録では1660~1680年代となっていますので、寛文~延宝期の品ということになります
見込み部分は岩と二羽の鳥を描き、縁の部分は藍九谷に見られる区割りした中に交互に同じ連続文を描き
さらに全体を塗りつぶすという手法が使われています。
縁の部分のデザインや文様は寛文期の特徴を示していますが、見込み部分の絵付は延宝期の繊細さを感じさせますので
藍九谷~藍柿への移行期の品なのかも知れません。
さて、冒頭で書いたようにこの品の落款はかなり特徴的です。
落款は「青」です。
この青という落款の品がどれくらいあるのかは判りませんが、ワタシの知っている範囲だと、この品と同タイプの品で
見込み部分の絵柄が違う品があり、その品も落款が「青」でした。
実物を見たことはありませんが、この「青」の変形のような落款や、江戸後期に登場する青の字を四角く囲んだ落款も存在するようです。
ということは、高台内の銘の「青」は、この時代の銘であることになりますよね。
私は、残念ながら、この銘のものを持っていません(-_-;)
江戸後期に登場する、青の字を四角く囲んだ銘は、「柴コレⅣ」のP.275,278に紹介されていますよね。
私も、このような、はっきりした「青」の銘のものが登場してきたら、即座に買いたいと思います。
現物の「青」銘を紹介くださり、ありがとうございます(^-^;
無事にお帰りでなによりです
この品は図録で知ってはいたんですが、10年ほど前にたまたま東京の業者さんが
ヤフオクに出品、運よく落札できた品です。
「青」落款の品は意外に見かけないですよね
上手の品ではあるようですが、「金」や「古人」、「車輪福」のように値段が吊り上がることはなさそうです。
特に裏模様にはぞっこんです。もちろん、青の銘も。
こんな銘の皿があれば、私も思わず手を出すでしょう。
どこかに、「赤」銘がないものでしょうか(^.^)
元禄あたりになると様式化された唐草繋ぎが主流になりますんで
そういった意味でも、この時代の品は魅力的だと言えるよう感じます。
落款で品物を選ぶというのもどうしたものかと思いますが
珍しい落款を見ると、「おおっ!」と思うのは伊万里好きの性(佐賀?)でしょうね。
「赤」、あっても良さそうな気もしますが、見たことがありません・・・。