かつて別の場所で紹介した古伊万里を再登場させるシリーズの3回目です
古伊万里の世界では時代に合わせた分類(学芸員とか研究者の分類)と、業者さんにとって都合の良い分類が存在し
初期伊万里などは共通な分類ですが、寛文様式だの延宝様式だのという学術的な分類よりは
「藍九谷」、「藍柿」「古九谷」、の方が判りやすく、かつ商売上都合がいいという面もあるように思います。
古伊万里に興味を持つと、「藍柿」はどんな品を言うか、その基準は?、といった疑問にぶつかります(ワタシもそうでした)
普通に考えれば、「延宝~元禄あたりの上手の染付の品」というのが藍柿だとは思いますが
その基準は人によって違うというのが現実のように思います。
前置が長くなりましたが、今回はワタシが「藍柿」の基準と思っている品を紹介します
HPでは「盛期伊万里 染付桔梗の図六寸皿」として紹介しましたが
小木先生の「新集成 伊万里」の222ページに「草花文皿」として同手が紹介されていますので「草花文皿」とします
薄く上品な発色の染付と繊細な絵付けがいかにも盛期の伊万里を思わせる品だと思っています。
恐らくは延宝期の品であろうと想像されますが、なんと言っても繊細で完成度の高い絵付けが特徴で
↓の画像は見込外側を拡大したものですが、信じられないような見事なバランスで絵付けされています。
裏面は一般的な唐草繋ぎですが、盛期らしい丁寧さが見えます
藍柿という曖昧な感覚を自分なりに理解するのは、結局のとこと目線を上げるしかないと思っています
ついでながらこの品は裏側に1.5cmほどのニュウ(表に通っていない)のある傷物ですが
古伊万里は安くなったとはいえ、ワタシには完品を入手する不可能な品でもあります。
古伊万里の世界では時代に合わせた分類(学芸員とか研究者の分類)と、業者さんにとって都合の良い分類が存在し
初期伊万里などは共通な分類ですが、寛文様式だの延宝様式だのという学術的な分類よりは
「藍九谷」、「藍柿」「古九谷」、の方が判りやすく、かつ商売上都合がいいという面もあるように思います。
古伊万里に興味を持つと、「藍柿」はどんな品を言うか、その基準は?、といった疑問にぶつかります(ワタシもそうでした)
普通に考えれば、「延宝~元禄あたりの上手の染付の品」というのが藍柿だとは思いますが
その基準は人によって違うというのが現実のように思います。
前置が長くなりましたが、今回はワタシが「藍柿」の基準と思っている品を紹介します
HPでは「盛期伊万里 染付桔梗の図六寸皿」として紹介しましたが
小木先生の「新集成 伊万里」の222ページに「草花文皿」として同手が紹介されていますので「草花文皿」とします
薄く上品な発色の染付と繊細な絵付けがいかにも盛期の伊万里を思わせる品だと思っています。
恐らくは延宝期の品であろうと想像されますが、なんと言っても繊細で完成度の高い絵付けが特徴で
↓の画像は見込外側を拡大したものですが、信じられないような見事なバランスで絵付けされています。
裏面は一般的な唐草繋ぎですが、盛期らしい丁寧さが見えます
藍柿という曖昧な感覚を自分なりに理解するのは、結局のとこと目線を上げるしかないと思っています
ついでながらこの品は裏側に1.5cmほどのニュウ(表に通っていない)のある傷物ですが
古伊万里は安くなったとはいえ、ワタシには完品を入手する不可能な品でもあります。
名品だと思います。
当時の技術の高さ、デザインセンス、多くの点で驚かされる品でもありました。
一流コレクターには参考品でしょうが、ワタシには十分すぎる品でした。
古伊万里のHPも沢山ありましたが、Mさんの載せられる古伊万里には、浅学な私にとっても「??」と思わせるものが1つもなく嬉しい勉強の場でした。
新に学んだ知識での再紹介を楽しみにしています。
あまり見かけないほどレアなデザインですね。余白も上手く見込みも可憐なデザインで
丁寧な仕事をした上手ですね。
通っていないニューならばそれほどは問題ないですね。
あの頃はまったく初心者で、ミーコさんやドクターさん、いにさんといった大先輩の品を羨ましく見ていたものでした。
色々と文献を読んで勉強はしたものの、骨董はやはり感性なんだな~、と思うようになりました。
この縁文様に関してはあまり類品が多くないのかも知れません。
傷物ゆえに安く入手しましたが、あらためて買って良かったと思う品のひとつです。
今でも、なかなか手に入らないですよね。
少々の疵は、古さの勲章のようなものでしょう(^-^;
盛期の優品の完品はとても手が出ませんが、疵物でもこうして現物を手にすることが収集の上では大きな意味があるように思っています。