言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。
<川柳展望ネット句会・10月>
「渡る」 (互選)
いつもの朝きょうは人手に渡る家 (5票)
まとう色変えられぬまま世を渡る (2票) こちらは選外
わたしが選ばせていただいたのは、
一杯の水が命に行き渡る (樋口 りゑ)
駅伝のドラマを知っている襷 (加藤 吉一)
この先におひとり様の渡る橋 (三好 光明)
オフレコが七つの海を吹き渡る (青木 みずえ)
キャアと言い橋を揺らしてから渡る (岡村 水無月)
この橋を渡るかどうか思案中 (寿々)
左右見て渡れと子に教えられ (西上 雄二)
でした。
敬称略で失礼いたします。
にほんブログ村
今月号は、豊橋市文化祭 第42回川柳大会
(豊橋番傘川柳会10月句会を兼ねる)
の発表号でした。
「レンタル」 (今田 久帆、宮碕 恵子 選)
レンタルの家族で描く虚飾の絵 (今田 久帆 選)
レンタルのドレスを自分らしく着る (今田 久帆 選)
「紐」 (五島 只男、原田 多喜 選)
飾りだと思った紐に縛られる (五島 只男、原田 多喜 選)
「漂う」(林 柳泉、小川 加代 選)
「ゆるゆる」(松代 天鬼、藤森 ますみ 選)
は、選外でした。
<推せん句> (9月号近詠より・鈴木 順子)
こんなにも暑い地上をめざす蝉
<近詠>
他者といることで自分を知ってゆく
さびしさも嫉妬も綿あめに隠す
執着と未練の恋が病んでゆく
空っぽにしてから決める容れるもの
<各・地・句・報> 阪本 きりり 抄
鱗いちまい恋の名残りがまだ光る
にほんブログ村