さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 335(3年11月)号掲載句

2021-11-19 | 川柳すずか

<すずか路>

  夏がまだ秋と並走する寒露

  半袖で夏日を歩く神無月

  急激な冷えに慌てて冬布団

  うたたねにふわりと掛けられた毛布

  肥料やり弱った株を元気づけ


<課題句>

 「ぼんやり」 (青砥 たかこ 選)

  選外でした;


 「袋」 (小川 はつこ、毎熊 伊佐男 共選)

  知恵袋借りたい母はもういない 
        (小川 はつこ 選、毎熊 伊佐男 選)

  ささやかな祝儀ふくろも地味にする
        (小川 はつこ 選)


<自由吟>  (吉崎 柳歩 選) 

  迷信だとしても夜には切らぬ爪


<小休止> 前月号より推薦句

  過労でも休み過ぎでも出る疲労 
        (加藤 吉一 選)


<すずか路前号鑑賞> 334号から・月波 与生

  汲み置いた水はあしたの花のため


<誌上互選> 

「達者」

  まだ口の達者な親にほっとする (5点)


  


   
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