さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

豊橋番傘 令和4年5月号掲載句

2022-05-08 | 豊橋番傘

<2・3月号合併号(1・2月句会吟)作品から推薦句> 

  ふさがらぬ傷を庇って生きている
       (山口タカシ 推薦)

  いくつものまさかがあっていま夫婦
       (来本芳子 推薦)


<近詠>

  花冷えの寒さ毎年あなどれぬ

  散ることは次の春へと向かうこと

  舞い終えた春を去りゆく花筏

  忘れない今年あなたと見たさくら


<課題句>

 「大きい」(尾方静子選)

  子犬には大きいひと切れのお肉


 「鎖」(来本芳子選)

  トラウマで見えぬ鎖に縛られる

  もう引っ張らぬ鎖を外す老いた犬

  封印の鎖いくつもある歴史


 「巻く」(須崎東山選)

  巻き戻せないいのちいくつも散るいくさ


<各・地・句・報> 前中知栄 抄

  トラブルはいつもまさかのタイミング




   
   にほんブログ村


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする