<2・3月号合併号(1・2月句会吟)作品から推薦句>
ふさがらぬ傷を庇って生きている
(山口タカシ 推薦)
いくつものまさかがあっていま夫婦
(来本芳子 推薦)
<近詠>
花冷えの寒さ毎年あなどれぬ
散ることは次の春へと向かうこと
舞い終えた春を去りゆく花筏
忘れない今年あなたと見たさくら
<課題句>
「大きい」(尾方静子選)
子犬には大きいひと切れのお肉
「鎖」(来本芳子選)
トラウマで見えぬ鎖に縛られる
もう引っ張らぬ鎖を外す老いた犬
封印の鎖いくつもある歴史
「巻く」(須崎東山選)
巻き戻せないいのちいくつも散るいくさ
<各・地・句・報> 前中知栄 抄
トラブルはいつもまさかのタイミング
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