さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか・第18回鈴鹿市民川柳大会(4年7月)号

2022-07-20 | 川柳すずか

<すずか路>

  百歳の大きな口が食べ笑う

  生きるとはヤギが無心に草を食む

  立ち枯れの向日葵しかと種を抱く

  老犬の背にも等しく陽の恵み

  汗をかくうまいビールを飲むために


<小休止> 前月号より推薦句

  戦争が昔話じゃなくなった(小林祥司選)


<すずか路前号鑑賞> 342号から 加藤ゆみ子

  満月の明るさに身を隠せない


<第18回鈴鹿市民川柳大会>

 「投げる」(西山竹里選)

  手の中に投げ返せないままの毬

  マスクではさまにならない投げキッス(秀句)


 「ホーム」(久保光範選)

  面会を待ちわび暮れるケアホーム

  帰りたい家は子どもの頃の家


 「自由吟B」(天根夢草選)

  老犬の寝顔子犬の頃のまま


 「癒やす」(木村行吉選)
 「微妙」(平井美智子選)
 「自由吟A」(大島凪子選)は、選外でした;


<誌上互選> 

「叩く」

  名人が叩けば響きだす鼓(9点)

  血管を叩いて浮かす注射前(5点)


  

   
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コメント (2)
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