<すずか路>
百歳の大きな口が食べ笑う
生きるとはヤギが無心に草を食む
立ち枯れの向日葵しかと種を抱く
老犬の背にも等しく陽の恵み
汗をかくうまいビールを飲むために
<小休止> 前月号より推薦句
戦争が昔話じゃなくなった(小林祥司選)
<すずか路前号鑑賞> 342号から 加藤ゆみ子
満月の明るさに身を隠せない
<第18回鈴鹿市民川柳大会>
「投げる」(西山竹里選)
手の中に投げ返せないままの毬
マスクではさまにならない投げキッス(秀句)
「ホーム」(久保光範選)
面会を待ちわび暮れるケアホーム
帰りたい家は子どもの頃の家
「自由吟B」(天根夢草選)
老犬の寝顔子犬の頃のまま
「癒やす」(木村行吉選)
「微妙」(平井美智子選)
「自由吟A」(大島凪子選)は、選外でした;
<誌上互選>
「叩く」
名人が叩けば響きだす鼓(9点)
血管を叩いて浮かす注射前(5点)
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