さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

鈴鹿ネット句会・10月「零す・溢す」

2024-10-29 | ネット句会

「零す・溢す」(平井美智子・西山竹里共選)

 たっぷりと愚痴をこぼして蘇生する
       (平井美智子選、西山竹里選)

 こぼすほど注いでサービスされる酒
       (西山竹里選)



私が、特にいいなあ!と思った句は


 記憶から零れる顔が多くなる 冬子

 うっかりと溢した愚痴が風にのる 鈴木かつえ

 しあわせがこぼれぬように目を閉じる 田沢恒坊

 記憶から零れないでと母を抱く 小野雅美


 監督が聞こえるように零す愚痴 星野睦悟朗

 神だった父がぽろぽろこぼす飯 平井美智子

 一杯の水を溢さぬ様に飲む 宮本 信吉

 

です。




      
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