さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 370(6年10月)号掲載句

2024-10-23 | 川柳すずか

<すずか路>

 彼岸来て急に季節が動きだす

 さびしさに不定愁訴が増える秋

 生きているかぎり毎日ゴミが出る

 パケ買いで運だめしする秋の酒

 日替わりのメニューで老犬と暮らす


<小休止> 前月号より推薦句

 ちっぽけな石につまずくことが増え
       (水谷ちか子選)


<9月句会>

「バナナ」(青砥たかこ選)

 色黒バナナケーキになってお嫁入り

 急速にバナナでチャージするパワー

 クレヨンでバナナのような月を描く


「わざわざ」(樋口りゑ、𠮷崎柳歩共選)

 元カレのその後知らせてくる仲間
      (樋口りゑ選、𠮷崎柳歩選)

 名月を見上げ今夜は遠回り
      (樋口りゑ選)

 難しい道をわざわざ登る山
      (𠮷崎柳歩選)


「自由吟」(橋倉久美子選)

 涼風を待ちかね咲いた彼岸花

 罰としてかかるわけではない病


<誌上互選> 

「読む」

 読み切った数が合わない選挙戦(4点)

 深読みをしては迷路にはまる恋(2点)


<すずか路前号鑑賞> 369号から・木村行吉

 血の巡り良くするために飲むお酒

 夏酒を飲みくらべして暑気払い


  

   
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