キーストンK25
1946年アメリカ製 家庭用8ミリムービーカメラ
この時代の日本で こんなの使えた人は少ないでしょう
このカメラ 20年程前に父親が 外地のジャンク屋で
タダ同然で買った物
彼としては 懐かしい
貴重な物だったでしょうけど
このカメラより いささか若い
私としては 記憶にも無い代物
”おみやげにお前にあげる” との事で
強引に拙宅に置いていってしまいました
そういえば こんなので撮って貰った
幼稚園 小学校の運動会でのフィルムを
度々 映写して貰った覚えがあります
パラパラ漫画より不自然に被写体が動くんですが
自分達が出演した映画は 感動的です
父親が写ってるのは ほんの少し
彼が撮ってるから 当たり前ですが
動画を撮る道具を 永く使った親が居た家庭は多くないんじゃないでしょうか
何故なら 動画だと ズーッとカメラを構えてなきゃいけないから
その間飲まず食わず 景色を観る余裕もなく
カメラマンとして従事
余程好きじゃないと務まりませんね
但し この世代の8ミリカメラは
イッパイに巻いたゼンマイが止まるまでしか
撮れませんから 丁度良かったのかもしれません
一本撮ると 現在の貨幣価値で 数万円は飛んでいった事でしょう
(現在は現像付き一本4千円弱ですって)
こういうカメラの中古でも 50年代なら
日本では結構高い値段で取引されてた事でしょうね
手許の写真と同様の個体 現在オークションで
大体二千円から六千円
気の毒です
私の このカメラ 今でもネジ巻くと
カサカサカサッと音出して
均一な回転数で廻ります
ダイキャスト ネジ蓋のボディーは
最早 エアータイト 光線漏れも有りません(多分)
ちょっと調べると 未だこの手の8ミリカメラ愛好家がいらして
感動的です
レンズだけデジタル一眼に付けて遊ぶ
海外のマニアも居て
これだけしっかりした物なら 半世紀以上経ても
まだ使って遊べる
ワーゲンビートル然り アメ車然り
そうは言っても iPhoneのムービーなら
8ミリカメラの100倍はいい映画が撮れます
今すぐ撮れて 即27インチ画面で映写
ステレオ音響付き
クラシックな機械を操作する 気持ちとお金と時間に余裕が有る方は
そうはいらっしゃいませんね
道具は あちこちに転がってるんですが
そして このキーストンカメラを撮ったのは
iPhoneでした