やっと月曜日になったので、息子が働いている営業所の管轄である、
仙台支社に電話を入れてみた。
仙台支社は壊滅的で、実際には営業していなかった。
電話は、近隣の営業所へ転送される仕組みになっていた。
顧客への対応や、地震後の片付けなどで忙しいだろうに、
息子の安否を確認するため、いろいろと手を尽くしてくれた。
折り返し電話がきて
「地震があった日の７時過ぎ、営業所の職員１名と、事務員と、本人含めた３人で
避難所にいる。と、本人から他の営業所の所長に連絡を入れていたようです。」と聞かされた。
ホッとするやら、忙しいのに手を煩わせてしまって申し訳ないやら…。
被災されている会社関係者の安否を伺うと、石巻営業所の所長さんが行方不明のようで、
Ｍはお目にかかったことはないけれど、息子と同じ支社で働いているだけに
他人事とは思えず、つい涙がでてしまった。
地震の時は営業所にいたけど、高齢の親が心配になって家にもどったらしい…
その家というのが、海岸のすぐ近くで……
どうかご無事でいてください…と、祈るしかできない。
息子の安否がわからず、ここでうだうだと書き散らかしていましたが、
多分無事であろう、という朗報を信じて、息子からの連絡を待ちたいと思っています。
ここをご覧の皆さまには、いろいろとご心配をおかけしました。
そして、Ｍのメールに、たくさんの暖かいお言葉をありがとうございます。
本当に感謝いたします。
今まで、このような災害の時は「大変だろうな」とか思いながら
少しでも足しにしてもらうために、義援金などの支援をしていたけど、
身内が実際に被災すると、今までとは違う思いであることに気づきました。
今回は、現地に行って手伝いたい！ って、切に思ったわけで…。
ただ、Ｍは体に力が入らないので、力仕事はできないけど、
事務仕事なら、いくらでもお手伝いできるんだけどな…。
でも、体力に自信がないから、周りに迷惑をかけると意味がない。
被災地は毛布が足りないとか、ストーブがないとか言っていて、
みなさん、寒い思いをされているみたいで…
寒いと体が安まらないんですよね。
なんとかしてあげたいけど、モノを送ったところで
これもまた、いつ届くものか……
やっぱり義援金が一番手っとり早いのかな。
で、今だけとか、ここ数カ月だけじゃなく、
何年も続けて支援することを忘れちゃいけないと思ってます。
赴任して１年だけど、息子がお世話になっている土地なので、
少しでもお返しができれば……。
電話さえ通じれば………
ただそれだけのことなのに。
これでは、いつまでも安否不明のまま。
被災者の安否を気遣う人達は、皆、同じことを願ってると思う。
電話の復旧が遅々として進まない。
テレビ画面に被災地が映るたび、
息子が通りを歩いていないか…と、ＴＶに近づいて確かめる。
…でも、ＴＶ画面は、悲惨な街の瓦礫しか映してくれない。
避難所の入り口で中継をしても、カメラの映像は記者しか映さない。
ＴＶ画面は、そこに居る人の情報を提供してくれない。
Ｍが現地に行けるものなら、すぐに被災者名簿を作って
誰がどこの避難所にいるという情報を、分りやすく整理するのに…
２～３日くらい寝なくても、絶対すぐ作るのに……
被災して疲れ果てているのに、
家族や知人を探して、あちこちの避難所めぐりをする被災者の多いこと…
気の毒で見ていられない。
今の悲惨な状態が長く続かないことを祈るばかり。
そして、行方不明になっている方が、一刻も早く無事に戻ってこられますように。
どうか気持ちを強く持って…
心細いことだと思いますが、応援している人が沢山いることを、
ひとりきりじゃないよ！ と、声を大にして伝えたいＭです。
…最後になりますが…
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
