♪八月になるたびに
ヒロシマの名のもとに平和を唱えるこの国……♪
ってカンジで、
八月のこの時期になるたび、ここでも毎度サマの歌詞。
浜田省吾氏の「八月の歌」デありますが。
Mが物心ついたときから、
毎年必ずこの時期にはヒロシマ、ナガサキの平和式典、
お盆近くには「終戦記念日」のことでTVが騒いでいて、
実際、10代、20代の頃には、それを『ウザい』と感じていた。
戦争なんてカンケーないし、そんなもん知らないし、
知ったところでどうせっていうのさ?
暗くてジメジメした昔の話ジャン! もういい加減にしてほしいわ。
なんて思っていた。
働き盛りの30代の頃は、
あ、もうそんな季節かぁ……と、
季節の移り変わり程度に認識。
それくらい、戦後生まれのMには戦争というものに無関心だった。
まぁ、今でも四六時中関心を持っているわけではないけど、
少しずつ意識は変わってきている。
Mも大人になったってことかちらん……。
数日前のこと、
貧血がひどくて、ダリィ~~とボヤきながら、
ソファにぐたぁ~と座りこんでTVのザッピングをしていると、
殆どのチャンネルで白黒ものを放送していた。
白黒というかセピアになっている映像ね。
この時期になると毎年こうだ。
戦争に突入したころの、
世界各国の事情をおさめた記録だったり、
ヒトラーの記録だったり、
国民を奮起させようとするものだったり、
戦死した人の無残な姿だったり……
色んな古いフイルムを引っ張り出してきて、
それぞれの専門チャンネルで放送している。
う~ん……、これが事実なんだろうけど、
あまりに生々しくて嫌になる。
そのままザッピングしていて、映画専門チャンネルでMは手をとめた。
宮沢りえと原田芳雄が出ていて、一瞬にして引き込まれた。
ほとんど二人芝居。
へぇ……すごい。舞台が映画になったカンジ?? と。
かといって、舞台そのままではない。
さすが映画。舞台の白ける感じ(幕間の)がないから
ぐいぐいと引き込まれていった。
「父と暮らせば」という映画だった。
タイトルだけは知っていたけど、
井上ひさし氏の原作さえも読んだことがないので、
内容はまるっきり知らなかった無知なM。
本当に無知だなぁ……と、ちょっと恥ずかしかったりして。
というか、無関心ってことはそういうことなのね。
これは10年前の映画のようだけど、10年前って何してたっけ??
まだまだ生活に余裕が無かったころかな。
そうか、そういう内容だったのかぁ……、と、
納得。
ご存知の方のほうが多いとは思うけど、
観たことも聞いたこともないというアナタのために、
Mがここで詳しく……
なんて、ボキャ貧のMが説明できるはずもない。
興味のある方は検索してちょうだいませ。
Mは、久しぶりに良いものを観たと満足したデスよ。
今日の広島は雨のようで……
サッポロも曇り空。
今日もまた蒸し蒸し大行進でありますよ……ガクッ。
原爆投下されたときのフイルムを見ると、
広島は青空。(←モノクロだったけど)
映画の中でも、きれいな空の色だった。
青色の中に銀色に光るものが近づいてきて、
そこから小さな白いものが落ちて……
激しく光った。
一瞬のできごと。
今、こんなふうにのんびりとPCの前にいられるってことは
本当は、幸せなことなんだろうな。
そんなこといつも思って生活しているわけじゃないけど、
無くなった時に気付くのが人間なのよさ。
だから愚かなんだね。