歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

春色撮みに

2010年01月21日 | 徒然 -tzure-zure-
“大寒” のはずなのに

もう 四月のいつかになってしまったような、あたたかさ。



勢いつけて、コートを着ずに出てみたけれど、

ああ、
全然大丈夫!

ほわんとまとわりつくのは、あたたかみのまじった やわらかい風。

しっとりと ふくらみはじめた温度と 湿度。


春の海のような綾波模様の



水彩の空。



春が、来てしまった。




道ばたで、木を見上げる おばさんたちが居た。




こずえに ひらいた紅色がたくさん散らばっているのが、遠くからでも
はっきりわかった。



紅梅が咲いてる。

ああ、咲いてる。

和菓子みたいに咲(わら)ってる。





まだ、なんか、早すぎるんじゃ、、、という気もするけど、

「待ってましたー!」と

正直うれしくも、想う。

「想う」、
というか、

脳とかじゃなく 心とかでもなくて、
“からだ” とか
“細胞” が、
よろこぶ感じ。湧いている感じ。

生命体的な、
本能的な感じ。



この、
空気の中の 水分の粒子が、ちょっとふっくら丸くなって、
しっとり甘くなった感じ。


この、
冷たさとあたたかさの真ん中をふらふら ふわふわ 行き来する感じ。


うっすら、とろ~んと、やわらかい、流れる波の感じ。


パステルカラーの海に 揺れているような感じ。



冬のさなかの「小春日和」とも はっきり違うのは、

この “湿度”。


春の夜明けの、甘い湿度。





コインランドリーの 待ち時間に

あちこちに芽吹いているはずの 春の気配を

ちょっくら撮(つま)みに、チャリでうろうろ。


ほら、居た。



咲きそう。






おだやかな凪の白波みたい。



って想った。




落ちる光も強い。



光は強い。

そして、
手前のベニカナメモチの葉っぱが病気に罹ってるのが 気にならずには居れない。




さっそく
春めいた音が。



フルート青年、発見。

フルートって、おあつらえ向きに 春っぽい音だなあと想いながら

こっそり隠し撮り。みたいなことをしてみる。



深大寺まで 行ってみる。



坂をくだると



そば屋にぶつかる。



そば屋といえば 



そば男子。



そば屋といえば



そばたぬき。


深大寺には




だるまが ごろごろ。

ビニール袋は 要らない気がする。



深大寺には



水車も ごろごろ。

水車には 春が似合う気がする。






ロウバイが居た。

やさしい香りをふりまいてる。



 蝋梅
 Chimonanthus praecox
 ロウバイ科ロウバイ属  落葉低木  中国原産
 英名:Winter-sweet

春のはじまりの、やさしい、気品のある、上等な匂い。



ロウバイの香りや 梅の香りは、

見つけた途端に「うわあ!」って高まって、
ついつい、
眼がキラキラ、
気持ちもメルヘンになってしまう、
そんな威力をもっています。(ノグチ的には。)


「待ってました!」

春に 一番乗りの合図の、一番の香り。




温暖化?なんとか現象?気候変動?

まだ ちょっと、早い気もするけれど

やっぱり からだは勝手に、よろこんでいる。

からだは正直に、歓んでいる。


つぼみ炸裂。




春が来ました。


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