歌庭 -utaniwa-

“ハナウタのように:ささやかで、もっと身近な・気楽な庭を。” ~『野口造園』の、徒然日記。

八月の生の音~matinee~

2010年08月30日 | 遊興 -pleasure-
8月22日の、サンデイのホリデイのこと。


昼と、
夜と。


1日のうちに、
2つの場所で、

やさしい音に、とっぷりと身を浸しました。




打ち上げ花火を見た、次の日でした。





朝。

思い立って、当日。

向かったのは、



かつて暮らした場所。




「森のテラス」です。
東京、仙川の、隠れたオアシス。

辞めたくせに、大好きです。
しょっちゅうはさすがに行けないけど、ごくごくたまに、ちらり、
訪れたりしつつ。


そして、この日。

ここで定期的に開かれている、重松さんのピアノライブに
行って来ました。

重松さんのピアノと この森との相性は
不思議なほど おそろしく
ぴったりマッチしている気がしています。

響き方、音のやわらかさが、ぜんぜんちがう。

だから、
「いつかまた、森で聞きたいなあ。」

思いばかりを 馳せてばかり居ました。


、が、





思い立ったが、吉日。

この前の“秋田1日旅”もそうだったけど、

「実行しないで ずるずる 夢を夢のまま引きずって後悔するくらいなら、
 とりあえず思い切って飛び出して、やってしまえ。」

が、
最近のモード。

それでもしばしば臆病に立ち止まってしまう自分に、
しばしば言い聞かせているモード。


このモードのノリで、
遥か先にもしも叶うことがあれば、、、なんて、まだしばらく夢見ているつもりだった“念願”を、
ここで叶えてしまうことに。





森に着いたら



クロが。
椅子を陣取って、寝転んでいました。

ひかげぼっこ。

からだ半分だけ、ひなたぼっこ。

嗚呼、長閑(のどか)ね。





変わらない。



森の中に開け放たれた家。

早速
蚊に刺されまくる。当然のように。


けど、

いつ来ても

「ここ、好きだなあ」と、思う。





と、

さっきは あっちのテラスに居たクロが

こっちのテラスに やって来た。



桜の木のそばに ぺたんこに寝そべる。

定位置らしい。

ほんとにぺたんこ。





この日も、
友人でもある FEVE(フェヴ)こと:崔(サイ)さんが、
韓国宮廷菓子を出店していて。




あいにく 当人はこの日、この場に居合わせられなかったけど、

代わりに、お菓子。頂きました。



ケヨッカンジョン。

くるみ、向日葵の種、オレンジピール、その他もろもろ。

いろんなこだわりの素材が入った、ごまおこし。



そして、

ナオミさんの供してくれた、季節のドリンク。



プラムのスパークリングジュース。
または、
ウメのスパークリングジュース。

どちらかを選びます。




ウメをチョイス。


というか、実は、
どっちも頂いてしまいました私。

どっちも爽やかで、

もっともっと、飲みたかったー。






さて、



開演です。

10万人の割れんばかりの拍手!!
、を 代弁するかの如き、
空間を割らんばかりの、セミの嬌声とともに。




クロが来た。

乗って来た。


人なつっこい。

と思いきや

するりとすりぬけて




一番いいところに陣取った。

(と思いきや、またするりと、定位置に帰って、居眠りし始める。)




「お好きなようにお聞き下さい」と言うので、

ほんとに お好きなように、


テラスに寝転がって、




半分夏色のようで 半分秋色のようで その実どっちつかずの
桜の落葉の 一葉を見つめて、




森の梢に透ける 光のちらちらを眺めて




あるいは、目を閉じて。

ただ音だけを聴きながら、

息をして。


まったり。

寝そべって。


即興で奏でられる やさしい音の流れに、
心も身体も預けて、浮かべました。


ライブのあいだ、

ずっと風が吹いていました。

森のフィルターを通して、
緑に透けた風。


森に染み込んでいく音。

森と共感して、融け合っている感じ。


重松さんのピアノは、やっぱり、ここにぴったりだなと
また思う。







誰が最初だったのか(俺か?)

波及効果なのか


たぶん自然な流れで
みんな とろーんと

思い思いに、 最大限に マックス・まったりし始めて




ごろり
寝そべり始めて





しまいには、みんな。
マックス・でろーんと。

重松さんが 弾き終えて、立ち上がっても、
急には立ち上がれずに。

それでもいいや。それでもいいよ。みたいな。


自然の中で、思いきり寝て聴いて良いライブ。なかなか無い。
面白い光景でした。


クロも一緒に寝そべって。


ライブが終わってしまって
音が止んでしまっても

ゆったりした心地良い波は、ずっと続いていました。



セミの阿鼻叫喚も 気にならなくなるほど

心が 静まり返っていました。




大人の夏休み。

思い思いに、静かに。自分の着地点を探す。



ライブのすぐ後は、だいたい
まだ、言葉が出て来ない。

感覚はまだ、言語になる手前で、色んな色と音と一緒に、溶けたまま。



とりあえず、

「ありがとう。」と言う。







名残惜しいけど、

名残惜しいほど、

サッと
勢い良く立ち去るのが 一番。


言葉は 出て来ようともしないけど、

「ありがとう。」だけは、ちゃんと言って。

重松さんと、
愛しい森に。



* * *


そして、

夜。

辿り着いたのは
荻窪。

これまた偶然にも、
「かつて暮らした場所」!


そこで音を奏でていたのは、



これまた 森で知り合った素敵な音楽家:

壱零baseさんでした。

そういえば、
四月四日の曼荼羅以来です。

今年の春のことか。。もうずいぶん、遠い気がする。。。



、、と、ここで、


長くなっちゃったので、次回へ続くー。>>>(≤˜\˜)≤





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1 Comments

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Unknown (miyuki)
2010-08-31 11:17:44
えー私も行きたい!!
というので、次回(9月20日)の重松さんライブ@森のテラスを申し込んでしまいました。。
私は秋田、森のテラスで聴いて以来です。
楽しみ♪もし会えたらよろしくねー。
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