さをりの森 森の妖精ブログ

大阪和泉市にある「さをり織り」の教室、「さをりの森」のスタッフが綴る、森の仲間たちの様子やちょっとしたお話など。

手織技術検定

2012年07月16日 | 森の妖精便り

せっかく織ったリネンの布がうまく仕立てられず、かなりへこんでしまっているスタッフ吉野です。

布が足りないとわかっているのに、無理に仕立てたのがまずかった。これをどう転じるか、途方に暮れております。。。

 

さてさて。

この3連休、さをりの森で手織技術検定 3級とA級の講習会&検定が開催されました。

3日とも参加の方は「森の宿り木」に宿泊しての受講となりました。

 

ブログでも時々登場する手織技術検定。

これは感性をあるがままに表現するための手織技術を広く一般に普及するためのものです。あらゆる技術は、私たち人間を助けるもので、人間が使いこなしてこその技術であり、逆に、技術に振り回させているようではなりません。そして合理的で効率的な技術こそ、万人が共有すべき財産です。そして技術の進歩にともない、それをお互いに分かち合うことを目指しています。(抜粋)

手織りに限らず、教わったことがいつの間にか我流になっているというのは、ありがちなことです。

よくわからないけど、やっているうちにできたからそうしている、というのもよくあります。

もしかしたら、もっと効率的に楽にできる方法があるかもしれない?自分がやっていることは無駄な動きをしていない?人に伝えるときに、間違って伝えていない?

と、心配に思っている方は是非、さをりの森HPの手織技術検定のページをご覧下さいね。

詳しくはこちら  手織技術検定概要


そして今回は3級(手織の基礎的な技術)、A級(バリアフリー用部品の使い方等の特殊技術)が行われました。

検定を目標においた講習会となると、皆さんの姿勢が違います。空いた時間もテキストを読み込み、積極的に質問をし、新しい情報を取り入れようととても真剣なまなざしで、私にまで緊張が伝わってきます。

基礎的なことでも「こうすれば楽にできたのね~」と、目からウロコだったとおっしゃる方もいらっしゃいました。

A級については、障害の度合いによっていろいろな方法、便利な道具があります。知識として、知っているのと知らないのとでは雲泥の差ということもあります。

今回の受検はみなさん無事に合格し、晴れやかな笑顔で帰路につきました今回の試検が今後のさをりライフに大きく役立つんだろうなぁと思うと、こちらまで嬉しくなりますね。


講習会は今後もございます。「目からウロコ」が体感できるかもしれません  講習会スケジュール

ご質問は手織技術検定協会(さをりの森 内)にお問い合わせくださいませ。


「お気軽クラスのお仕立て」 7月14日(土)編

2012年07月14日 | 森の妖精便り

オーガニックコットンのタテ糸を見るたびに、自分用のマフラーを織りたい衝動に駆られているスタッフ吉野です。

やりたい事リストにもちろん入っているのですが、順番がずっと後…。それまで残っていますように。。。

 

先日、夕方近くに泣きそうなお顔で森に来られたIさん。

以前織ったオーガニックコットンでA型ベストを仕立てたそうなのですが、アレンジをしてみたものの、収拾がつかなくなって困り果てていらっしゃいました。

布を拝見…

ほつれ止めのミシンをかけずに斜めにハサミをいれてしまったので、ちょっとさわるとほつれてくる。布の真ん中なのでかなり目立つ。さて、どうしたものか…。

いくつかの提案をし、少し布を織り足して帰られたIさん。その後、とても気になっていたのです。

すると14日(土)にとても晴れやかな笑顔で、お仕立て服を着てきてくださいました

A型ベストは布を折り返した部分が襟ぐりになるのですが、首周りに余裕が欲しくてハサミを入れたんだそうです。そこで、織り足した布を肩紐にすることでとても着やすくなったそうです。

それからハサミを入れた部分。

まずはほつれ止めのミシンをかけ、織り足した布をアップリケ風に上から縫いつけています。これならもう、ほつれる心配がいらないですね~。

それに合わせて、脇にも小さくアップリケ。脇などは脱ぎ着でほつれやすくなりがちですが、これなら力布にもなるし背中のアップリケとも合いますね~


折り返して重なった布を縫ってしまった事で動きにくかったのですが、それをほどいたことで楽になったそうです。

「お気に入りの服になりました

私も勉強させていただけて、とびっきりの笑顔で嬉しい言葉もいただけてほんっとに良かった…。

失敗と一見思われるモノもそれをどう活かすか。


『災い転じてお気に入りの服となす』


Iさんのハサミのおかげで私と、居合わせた織り人クラスのメンバーさんの引き出しが増えました。

ありがとうございました。




絵本に導かれて

2012年07月13日 | 森の妖精便り

久々にバドミントンの練習に行ったのにシューズを忘れてしまい、裸足で参加してしまった無謀なスタッフ吉野です。

自業自得とは言え、真っ黒になった足の裏を見てショックを受けてしまいました

 

今回は、先日ご来館いただいたご家族、パパとママと5歳(?)のやえちゃんのおはなしです。

ワクワクした瞳をきょろきょろさせながら階段を上がって来られたのですが、開口一番、「ここが何をしているところか、わからずに来たんです」

噂を聞いたわけでもなく、紹介されたわけでもなく、さをり織りを見たこともない。

雑誌にさをりの森の写真があり、それをご覧になったやえちゃんが「チリとチリリみたい」と、いたく気に入ってくれたんだそうです。

私は「チリとチリリ」を初めて聞いたのですが、シリーズで出版されている絵本なんですって。その中の『チリとチリリのまちのおはなし』にきれいな糸で手織のマフラーを織ってもらうシーンがあるそうなのです。

さをりの森の写真にはきれいな糸と織機らしいものが写っている。それらしい事も書いてある。

じゃあ、見に行ってみようか。ってことになり、絵本に導かれてのご来館とあいなりました。お気軽クラスのご説明をすると臨時家族会議が開かれ、やえちゃんのマフラーを織ることになったのです

ちなみに。

お客様カードにも、どこで知ったか?の欄に「チリとチリりのまちのおはなし」と書かれてありました。私の知る限りでは初めてのケースです

実際に織るのはパパ。やえちゃんとママは糸や羊毛を選んでパパの所へ運びます。それをパパが「ぱったぽん、ぱったぽん」と絵本のように織り込んでいくんです。

本当に楽しそうに、嬉しそうに過ごされる様子を拝見していると私もとっても嬉しくなって、その絵本がどうしても読みたくなったと他のスタッフにも話をしたのです

 

すると。

その本を森で読めるようにと入手してくれましたありがとうございます

さっそく読んでみましたが、やさしいタッチのイラスト、色遣い。

きれいな糸、機織り、できあがったマフラー。。。

さをりの森にぴったりの絵本です。暖炉の所に置いていますので、是非、読んでみて下さいね。

 

やえちゃんのマフラーは羊毛をたっぷり織り込んだ、とても可愛いものができあがり、嬉しそうに首に巻いて帰られました

が、写真を撮りそびれてしまった私をどうかおゆるし下さいませ。。。


7月12日のお気軽+(プラス)

2012年07月12日 | 森の妖精便り

七夕織~ルナイトで娘が織った5mの布を、のれんにして欲しいと懇願されているにもかかわらず、毎日、睡魔に負けて延期し続けているスタッフ吉野です。

睡魔って本当に手ごわい相手なんですよね。一瞬で打ち負かされてしまいます

 

さて、さをりの森ホームページのトップページでツイッターのウィンドウがあるのを皆様お気づきでしょうか?

こちらでは毎夕、翌日のお気軽+(プラス)のカラータテ糸の予定をご紹介しています。

 ん?

お気軽+(プラス)って??と思った方へ。

まず、通常のお気軽クラスではタテ糸が黒の綿糸、ヨコ糸は綿糸・ウール・麻糸・化学繊維を使って織っていただきます。こちらの材料費は、織った布の重さ×15円/gになります。

 

そして、お気軽+(プラス)はカシミヤ・シルク・オーガニックコットンなど、憧れの高級糸で織ることができるのです

また、いつもあるわけではないのですが、タイミングと好みが合えば、カラーのタテ糸で織ることもできるのですこちらの材料費は織った布の重さ×30円/gになります。 

こちらは通常の「お気軽クラス」をリピートされて、ヨコ糸遊びに慣れた方にお勧めのクラスです。

 

現在のお気軽+(プラス)はこちらになります。

まずはシルク黒系。

グレーと黒が主体ですが、ちょっぴりカラフルなつぶつぶがさりげなくついている糸も入っていて、シックな中にも変化があります。

シルク白。

ほんの少し、ラメ入りループ糸なんかも入ったりして、上品な感じのタテ糸です。

根強い人気のオーガニックコットン。

ナチュラルな色合いがほんわかした雰囲気をかもしだします。オーガニックがお好きな方、ヨコ糸もオーガニックで織っていただけますのでぜひどうぞ

綿糸、太糸の赤系。

タペストリーやランチョンマット、バッグなどに良さそうな、しっかりした太いタテ糸です。

綿糸、カラフル。

吉野の中では七夕カラー。なぜって?七夕織~ルナイトで織姫が作ったタテ糸だからですとってもカラフルで、織る人によって変幻自在なタテ糸です。(織姫が誰かは、星のみぞ知る。。。)

現在はこれらのタテ糸たちが皆さんをお待ちしています。

大人気のカラーのタテ糸は毎日、ツイッターで予告しているので、カラータテ糸ファンの方はご来館予定の前日にぜひホームページのトップページをご確認くださいね。なお、ご予約は承っておりません。先着順になりますので、どうしてもという方はお早めにお越しくださいませ。

 

 


今日のみさを先生

2012年07月11日 | 森の妖精便り

野望を叶えるために【いちごオレ断ち】をしている、スタッフちょうさです。

今回は本気です。かなり真剣です。たぶん10日くらいは続く…ハズ。

 

今日のみさを先生。

1階でのんびり外の様子を眺めていらっしゃいます。

集荷に来られた郵便屋さんのお仕事ぶりを観察中。

さ、次は2階に上がって、教室の見回りにでも行きましょうか。

今日もみなさんの作品を『いいね。いいね。』と愛おしく眺められることでしょう。


となりの…

2012年07月09日 | 森の妖精便り

七夕織~るナイトの徹夜疲れがなかなか抜けず、年齢はごまかせないことを痛感している、スタッフちょうさです。

どなたか効果絶大な疲労回復法をご存知でしたらご一報を。

 

さて、ご報告が遅れましたが、先日6日(金)に例のテレビ放送がありました!

そう。関西テレビ『よ~い、ドン!』となりの人間国宝さん。(関西エリア以外の方はご覧にいただけなかったのが残念…)

スタッフは、当日お越しのお客様の携帯画面で、一緒に見させていただきました。

放送が始まり、みさを先生&研三さんが映ると、拍手で大盛り上がり。

なんだかドキドキの数分間でした。

そして認定証がこちら↓   

放送直後から、問い合わせのお電話を数件いただきました。

午後から、見学の方や、実際に体験にお越しいただいた方もいらっしゃいました。

テレビの影響ってすごいですね。

ネットでも検索していただいているようなので、もしかしてこのブログも??うれし、恥ずかし♪

さをりの森のホームページはこちらから。

 

こうして、どんどん『さをり織り』が広まるのは、うれしい限りです。

みさを先生、万歳!!

 


七夕織~ルナイト(吉野編)

2012年07月08日 | 森の妖精便り

七夕織~ルナイトで、蚊の攻撃に負けて流しそうめんを食べ損ねたスタッフ吉野です。

7月7日は朝からあいにくの雨。。。雨といえばテルテルボーズ笹に飾って晴れるようにお願いしてみました。その効果絶大なこと夜にはすっかり晴れて、天の川は見られませんでしたが、とても綺麗なお月様が見えました。

 

夕方から織~ルナイトの参加者が集まり始め、恒例の織り機円陣を組みました。もちろん、キャンドルも中央や玄関ホールに配置し、さながら天の川のように(言いすぎ)ほんのり暗闇に炎が浮かび上がって幻想的なシーンでしたよ。

 

そしてその頃、丘の上では流しそうめん大会が開かれていました

研三さんお勧めの、ダッチオーブンでの美味しい温野菜も振舞われました

私は…

冒頭でも書いたように蚊の攻撃に負けてとっとと、退散したのでありました

が、ちゃーんとお料理を持ち帰り、私はお部屋でその料理をいただきました。とっても美味しかったです

 

さて、皆様揃って織り始めましたが、時間が過ぎるごとに、織り上がって帰られる方や仮眠のため一時中断など、空席がちらほらと出てきます。

残った織姫たちは会話が減ってはきたものの、眠い目をこすりながらも織る。

ストレッチをして、織る。

食べては、織る。

うろうろ歩いて気分転換をして、織る…。

…織る…。

睡魔との戦いに疲れてナチュラルハイの変な会話が繰り広げられていき、聞いているだけでもとても楽しかったです。

やがて、空が白み始めると次々と作品が織り上がり、楽しかった七夕織~ルナイトは終わりとなりました。

 

 ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。また、今回は参加できなかった方も、またのご参加をお待ちしています。

 

 


森の仕立ての講習会 7月ご報告

2012年07月06日 | 森の妖精便り

そろそろと蚊の出没に頭を悩ませているスタッフ吉野です。人一倍さされて、腫れるんです。しかもおでことか…

 

7月6日(金)にさをりの森の仕立ての講習会を行いました。

今回は「輪にする五分丈マーガレット」。

こちらで用意している布を使って、布の扱い方や縫い方などの話をしながら仕立てていきます。

表をどちらにするか、どの柄をどのあたりに持ってくるかなど、前回同様、意見が分かれたりして楽しい仕立てになりました。

できた服をはおっていただいた写真がこちら。

 

後ろはこんな感じになりました

実際に羽織ってみることで、今回の講習会のサイズがご自分に合っているかどうかが確認できます。今回は彼女のサイズにちょうど良かったので、そのまま仕立てることにしました。

ご用意いただいた布を見て、どこをどのように切るか、縫うかを相談して仕立てはご自宅でしていただきます。お気に入りのデザインの位置を決めて、安全ピンで止めてお持ち帰りいただきました。

洋裁が得意な方でしたが、今回、さをり布の仕立ての方法が今までのものと違っていたので参加して良かったとおっしゃってくださいました。

仕立てたら、できばえを見せにきてくださいませね。

ありがとうございました。


織り人クラスニューフェイス

2012年07月05日 | 森の妖精便り

相変わらず湿気に弱いスタッフ吉野です。

以前、ハンドルネームとして「ちびきのこ」と名乗っていたほどキノコ好きな私ですが、きのこのようには湿気に強くないため、毎日が湿度と気温との戦いなのです。。。

 

7月に入り、織り人クラスに新しい仲間が増えました

さっそく織り上げた織り技タペストリーを披露してくださったのはNさん。

以前は繊維関係のお仕事をされていて糸に思い入れがあり、ご来館くださってすぐに織り人クラスに入会して下さいました。織っている間もとても楽しそうで、素敵なタペストリーができあがりました

 

織り人クラスって?

織り機の扱い方から始まって、織り、タテ糸、仕立てなどなど、さをり織りについてより深く学んでいく教室です。月曜~土曜まで、ご都合の良い日にご予約の上、1ヶ月に4コマ(1コマ2時間)のレッスンを受けることが出来ます。(織っているだけの時間はレッスンには含みません。)

現在はより深くさをり織りを学びたい方、将来において教室の開設を目標にしている方、支援センターなどの指導者の方などが入会されています。ご興味がある方はぜひご相談くださいね。

詳しくはこちらをご覧下さい。  織り人クラスについて

 

 


研三さんが創造したもの

2012年07月04日 | 森の妖精便り

土曜日の七夕はお天気が悪くなりそうで、なんとかならないものかと思案中の、スタッフちょうさです。

晴れ女さ~ん、大集合してくださ~い!

 

さて、研三さんの頭の中は、いつでも豊富な知識と素晴らしいアイデアでいっぱいです。

先日も新しいオリジナル創作糸を考案しました。その名も『クリエ糸』!!

クリエ糸、クリエ糸、クリエ糸、クリエいと、クリエイト…(◎0◎;)

 

その方法は目からウロコのとっても簡単!

2本の糸をワインダーで撚りをかけながら、片方の糸をたぐり寄せて、もう一方の糸の上に被せるだけ。

織ってみるとこんな模様が。

変り糸を持っていなくても、自分で好きなように作れちゃいます。

詳しい作り方については、昨日のブログで紹介した製作中の『手技検通信9号』や、サカイセイキのオンラインサポート(有料)にて。

もしくは、さをりの森で研三さんの特別講習を受講してくださいね。