“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

宮城の農漁協に資本注入 財務基盤強化へ266億円

2012年03月02日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
宮城の農漁協に資本注入 財務基盤強化へ266億円

エルピーダメモリーが倒産して税金が280億円損失となりました。そのことを考えたら、被災地域の農協、漁業協同組合にこのくらいの資金支援は当然のことと思います。この地域における一次産業の比率の高さを考えれば、これらの協同組合が果たさなければならない役割は非常に大きいと思います。一次産業の周辺にある産業も農業、漁業者の復旧、業務再開がなければ産業としての生業が再興できないのです。食料自給率が40%切るかもしれないレベルで被災地域の一次産業は大きな役割があるのだと思います。

北朝鮮問題で食糧支援と核武装問題が米朝協議にかかっていますが、食糧確保が出来ない国家などがありうるのかと??感じます。食料自給率が40%をきるような国家がまともな国家なのかを考える必要があります。国歌斉唱、規律で教師を縛ったり、処分していますが、食料自給率を上げるためにまじめに取り組んでよ!!といいたい気持ちです。昨日の予算委員会での質疑でも国家とは!が質疑されていましたが、その前にまじめに現実に起きている問題を考え、取り組めよ!!といいたいような質疑でした。

<宮城の農漁協に資本注入 財務基盤強化へ266億円>

 農林水産省と金融庁は1日、東日本大震災で被害を受けた宮城県内の5農協と宮城県漁協に、総額266億2000万円の資本注入を決めたと発表した。財務基盤を強化し、復興に向けた資金需要に応えるのが目的。各農漁協は仙台市内で記者会見し、「農漁業者の復興支援へ万全の体制が整った」と強調した。
 県農協中央会によると、各農協への注入額は、南三陸13億5000万円、いしのまき54億7000万円、仙台105億1000万円、名取岩沼7億5000万円、みやぎ亘理18億6000万円。
 2011年9月末現在の貸出残高に占める農業施設や住居の流失などによる被災債権の割合は南三陸24%(19億円)、いしのまき15%(74億円)、仙台12%(126億円)、名取岩沼8%(14億円)、みやぎ亘理39%(26億円)だった。
 県漁協には66億8000万円が注入される。11年9月末の貸出残高は97億円で、このうち被災債権が88%(85億円)を占めている。
 資本注入は昨年7月に改正した農漁協金融の再編強化法に基づき実施。農協、漁協とも農水産業協同組合貯金保険機構と、各農漁協の拠出金でつくる農漁協系金融機関の支援組織が出資を引き受ける。払い込みは23日。
 菅原章夫県農協中央会長は「復旧、復興のために円滑な貸し出しを行うため財務基盤を強化できた」と評価。佐藤純一常務理事は「各農協が自己資本比率8%を下回らないよう、最大のリスクを想定した」と説明した。
 菊地伸悦県漁協会長は「円滑な資金供給機能を果たすため、予防的に自己資本を増強することが必要と判断した」と述べた。

1年がたつ時点で

2012年03月02日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
1年がたつ時点で

今朝は、比較的暖かな朝になっています。出張で八戸、宮古に行ってきました。震災後初めて宮古に行き、町の中を見て感じたことは、気仙沼、陸前高田に比べて町中心部の津波被害が少ないことでした。この点では復旧、復興も時間的に早いかもしれないなと感じました。魚市場側は民家も、市場も相当ひどい被害で、被災した建物がそのまま残っていました。他の地域と同じようにビルの窓という窓、出入り口が全て突き抜け、津波で破壊され、開いています。陸側からは海が見える状態です。地盤沈下は気仙沼、陸前高田、南三陸に比べて少なく、港の改修も早期に出来るかもしれません。

沿岸部は昨年の地震、津波被害から1年が経とうとしていますが、被災した家屋、津被災後の木、家財などの片づけが出来ているだけで、企業の再稼動、被災者の住宅再建などの動きはほとんど確認できません。

被災地域が東北だけでも海岸線で500キロ近くあり、各自治体が全力を挙げて対応しているにもかかわらず、遅々として進んでいないというのが実態だと感じます。特に被害が大きく、町中心部が大きく被災した地域はどうやって復旧させるのかと戸惑うくらいの状況です。地域住民の方は戻りたくても戻れない、苛立ちと精神的ストレスを感じることと思います。

自治体の合併、職員数の減少で復旧、復興対策も大きな制約を受けています。財政状況が悪化するなかでの地震、津波被害ですが、国家とは何かが問われている復旧、復興だと思います。納税を迫られ、過疎化に悩み、一次産業の衰退で苦しみ、地震、津波でだめを押された地域を必ず、復旧、復興させることが日本政治経済の閉塞状況を打開する上で「光」「希望」となるようにしなければならないと思います。

震災から356日

2012年03月02日 06時00分05秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、地震の爪あとの話です。

東日本大震災から356日が経過しました。この地震は、津波と原発事故が大きな被害をもたらしました。しかし、地震そのものの被害もたいへん大きいのです。写真はいずれも今週撮影したものです。

  
仙台市宮城野区の私の自宅から1キロ位の丘陵地の家屋です。数軒がまとめて解体されています。

  
上の写真から100メートルほど行ったところの、街を見下ろすことのできるマンション。築後25年位でしょうか。震災後、多くの方が引っ越していったという話は聞いていましたが、先月から解体が始まりました。

  
宮城県北部の大崎市古川の大きな店舗が解体されています。

いずれも亡くなった方や大怪我があったとは聞いていませんが、構造を支える部分に壊滅的な損傷があったために解体されているものだと思います。

最近も毎日のように地震があります。

  
これは、わが家の居間に取り付けた働き者の地震計です。小さな地震でも、すぐに分かります。(笑)