“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

自民党政治の方がマシ?連合長崎 会長が痛烈批判

2012年03月05日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
中心的な支持母体からも批判が出ています。連合長崎会長の批判、見解のほうがまともなのだと思います。現在の野田政権、政策提示は旧自公政権より「悪」と感じるのは時代の変化を受けて09年に政権交代を選択した国民、選挙民の意思を踏みにじっている点で「罪深い」のだと思います。

<自民党政治の方がマシ?連合長崎 会長が痛烈批判>


 民主党長崎県連の定期大会が4日、長崎市内で開かれ、次期衆院選の準備などを盛り込んだ2012年の活動方針を決定した。
 国会議員や党員の代議員ら約200人が出席。山田正彦代表は「野田首相の下、生活者第一の原点に戻って頑張りたい」とあいさつした。
 来賓の小石隆・連合長崎会長は「政権交代の成果が実感できず、自民党政治の方がましだったという錯覚さえ呼び起こしている」と痛烈に批判。「大きな課題を前進させるには党内の一体感が必要。(現状では)選挙で大変厳しい状況を作り出す」と苦言を呈した。

汚染基準と一次産業問題④

2012年03月05日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
中西準子氏の主張要約④

・リスクは小さい方がいいのに、何故食べろというの?

一般的言えば、リスクを0にしようとすれば、食べるものがなくなる。したがって、われわれは一定の基準値を決めて、その範囲内でリスクを受容しつつ食べている。

放射線とコメということに限れば、事故の影響で起きており、その影響地域が限られており、放射線の影響を受けていない他の地域のコメを買うことができるという状況がある。

しかし、あえて福島のコメを買おうというのは、通常他のことで受容している程度のリスクだし、福島の農家の生活再建に役立つのであれば、それを助けるのがいいという考え。

・基準値は低ければ低い方がいいものではないか?
基準値は低ければ低い方がいいものではない。もしそうなら、基準値はすべて0にした方がいいということになる。なぜ0にならないのか?0にすると、他の生活に負の影響を与えるから。

例えば、汚い水しかないところでそれを禁止したら、水がなくて死んでしまうように、供給可能かとか、あまりにも高くなることはないかとか、そういうことを考慮して決める。基準値はあるが、それより自分は低くしたいという考えで実行するのは誰も止めないが、それがあまり大勢になると、その社会として歪みが大きくなる。

今回のケースは、福島の農家に与える影響が大きくなり、生活再建が妨げられるという問題が起きる。そういう場合には、個人の自由意思でリスク0を求めるだけでは、被害が出るということを知ってもらい、行動を修正してもらう必要がある。

・「絆」って、リスクのあるものを食べろと言うことなの?
「絆」という言葉で表現するのがいいかどうかは分からない。「絆」という言葉が、被災地の人々が、職業を替えよう、別の地域で再起を図ろうというような意見を出しにくくすることもあるのではないかと心配している。外の人に対して「絆」を強調するのはいいと思うけど、内側の人を縛る感じにならないように気をつけたい。
・福島の人を助けるために、お金を出せというのは分かるし、できるだけのことはしたい、しかし、リスクのある物を食べろという議論は、どこかおかしいのではないか?
そのリスクは小さいというのがあるが、本当にお金を出す気あるの?また、福島の農家は、お金より、仕事の機会を求めている。この気持ち分かると思うのだが。また、今回は、福島ということで、全く補償が受けられないような地域の農家にも被害が出ている。このことも考えよう。

がれき処理が進まない

2012年03月05日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、「がれき」の話です。

「がれき」は瓦礫と書き、かわらと石のかけらの意味であり東日本大震災で大量に発生したものは「瓦礫」と書いて「おもいで」とルビをふる必要がある場合もあります。「がれき」以外に良い名前はないのでしょうか。

今日は、とにかく「がれき」の話です。震災で発生した「がれき」のほとんどは津波によって作られました。岩手県、宮城県、福島県の合計で2252.8万トンと推計されています。青森県や茨城県、千葉県などでも「がれき」は発生したし、その他の地域でも地震そのもので少しは発生しただろうから2500万トン位が全国の合計でしょうか。

2500万トンが、どの位なのか。JRの貨物列車に5トンコンテナという長さ3.6メートル位の貨車コンテナがあります。全部をこれに入れて連結すると、1万8千キロになります。地球を0.45周するほどの長さになります。(間違えていても、ご愛嬌ということでご勘弁を。意図的な計算はしていません。)

岩手県、宮城県、福島県の「ガレキ」のうち仮置場への搬入は72%しか終了していないのが実体です。福島県の福島第一原発事故による警戒区域内の波江町など5つの町では全く手付かずの状態で放置されたままです。「がれき」が一番多い自治体は宮城県石巻市の616万トンで3県合計の実に27%を占めています。この石巻市の「がれき」の仮置場などへの搬入率は2月27日現在で46%とまだ半分にもなっていません。さらに分別や焼却などの処理が済んだ「がれき」は5.3%にしかすぎません。石巻市の港近くの日和大橋付近には二十メートルはあろうかと思われる高さで「がれき」が積まれています。

先日、沖縄県の仲井真知事が「がれき」の受入れの検討をすると発言してくれましたが、現実に「がれき」の受入れを始めたのは、東京、青森、秋田、山形、福島の5都県のみです。秋田、神奈川、静岡の3県と八戸、大仙、川崎など5市で2月29日に広域処理促進へ連携組織を発足させました。

昨日3月4日に、沖縄県の那覇市で「震災がれき」受入れ反対のデモが行われたとのことです。この呼びかけをしているブログのひとつでは、被災者の心を逆なでするような口に出来ないほどのひどいことが書いてあります。沖縄は美しくてきれいで、私も大好きですが「震災がれき」はそんなに危険なものばかりではありませんよ。もう少し、事実を見つめて欲しいものです。基準を超えた汚染がある「がれき」の処理をお願いするわけではありません。

「がれき」処理なしには被災地の復旧も復興もありえません。宮城県でも、仮置場に搬入はしたものの全く処理が進んでいない自治体もあります。全く処理ができていないのは、塩釜市、山元町です。また、1%以下の処理しかできていないのは岩沼市、亘理町で、2%以下が気仙沼市、南三陸町です。石巻市で5.3%、仙台市でもまだ9.9%しか処理できていません。宮城県合計での処理量は5%と惨憺たる状況です。岩手県8.0%、福島県4.6%です。(この数値は2012年2月27日時点、環境省調べです。)

この現実を、全国の皆さんはどう見るでしょうか。被災した自治体だけで処理できるとお思いでしょうか。全国の多くの自治体で「がれき」試験焼却を行い、放射能検査も開始しはじめました。

国が指導力を持って処理の指揮をせずに、方針もあいまいな上、金も出さないのが根本的な問題であることは十分にわかっています。震災後にたくさんの自治体の方が支援に来てくれ、たいへんありがたく感謝しています。「がれき」処理でもご支援いただけますようお願いいたします。