“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

ギリシャで失業者発砲、3人けが 元勤務先に立てこもり

2012年03月03日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き

ギリシャ財政危機、破綻でギリシャの多くの人々が解雇、失業に見舞われています。財政危機は政府、政治の問題ですが、そのしわ寄せは全国民を巻き込んでいます。今までのやり方では経済運営は出来ないようになっています。

日本、アメリカなどで企業は黒字増加、内部留保を拡大、国民の所得は低下の一途をたどっています。日本も、アメリカも財政赤字は拡大し続けています。その付けを増税、社会保障の切捨て、切り下げで切り抜けようとしています。日本の一般会計税収は1990年60兆円をピークに減り続けています。2011年度は約41兆円(ピーク時の70%)です。消費税率を3%→5%に引き上げた1997年54兆円と前年を税収が上回りましたが、その後は50兆円前後以下で推移しています。しかし、自公政権、民主党政権は高額所得者への税率引き下げ、法人税率の引き下げなどを行ってきました。その一方で社会保障の切り下げ、国民への負担引き上げ(介護保険料徴収)、消費税率の維持、引き上げの策動を行っています。今までのやり方、考え方では現在の矛盾、閉塞感は改善できないことを示しているのだと思います。

<ギリシャで失業者発砲、3人けが 元勤務先に立てこもり>

 ギリシャ北東部コモティニで1日午後、失業中の男(52)が自らを解雇したプラスチック容器製造工場に散弾銃を持って押し入り、発砲した。経営者と従業員、警官の計3人が負傷した。男は運転手2人を人質にして、10時間以上立てこもっている。 立てこもっているのはディミトリオス・マニカス容疑者。この工場に10年以上勤めていたが、昨年8月末に解雇された。解雇の際、「いずれ再雇用する」との約束だったという。犯行の前、友人に「4日間、何も食べていない」と漏らしていたという。 債務(借金)危機で国家破産の瀬戸際にあるギリシャでは、財政再建策によって景気が悪化。失業率は21%に達している。同国北部は失業がさらに深刻だという。

TPPで関税撤廃「全品目に」 豪など4カ国との協議

2012年03月03日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
この間、指摘されているTPPの本質的な問題点が明らかになっています。野田、玄葉、前原、仙石氏が言っていることがいかに「うそ」「二枚舌」かを証明する話です。昨日の予算委員会での集中審議で平然と野田、玄葉氏はこの件に関して「うそ」の回答を委員会審議で答弁しています。本当に民主党は自民党と同じ、もっと悪い政策誘導を行っています。


<TPPで関税撤廃「全品目に」 豪など4カ国との協議>

 政府は1日、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に向けた関係9カ国との事前協議のうち、オーストラリアなど4カ国との協議内容を公表した。協議では「全品目の関税撤廃を目指し交渉している」「(撤廃の)除外については議論していない」として、コメなどの重要品目を例外扱いとしたい日本をけん制する発言が相次いだことが明らかになった。
 事前協議では日本の交渉参加に、マレーシアなどが支持を表明したのに対し、農産物輸出に強みを持つオーストラリアとニュージーランドは態度を保留した。国内ではTPP交渉参加に根強い反対論があるだけに、政府は厳しい対応を迫られそうだ。

ジオラマ

2012年03月03日 06時00分18秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、心療ケアの話です。

Goo辞書によると、ジオラマとは「立体模型。ミニチュアの人物や物と背景とを組み合わせ、ある場面を立体的に現すもの。」とあります。

宮城県名取市の海岸近くは、東日本大震災の津波で被災し街ごと無くなってしまいました。スカイ・ルームという心療内科医の方が中心になった「心理社会的ケアワークショップ」の方たちが、「ジオラマによる心のケア 小学生児童による全60作品」という取組みをしています。名取市のショッピングセンターで3月1日から、その展示がされています。

「なぜジオラマで失われた街を創るのでしょうか」とチラシで説明しています。それによると


私たちは人の心の復活を支援しています。
そのためには、時にぐっとこらえなければならない出来事もあります。
失われてしまった自分の街をジオラマで作り直す時、時には心の奥にぐっとこらえなければならないものがあるかもしれません。
しかし、それも含めて今あえてこのジオラマ制作をすることが大切です。
それは3つの理由によります。少し長いので、小生の理解で要約します。

1.「時」を取り戻すため
自分の街がどうであったかをみんなで再確認し、そこに自分が生まれ生きてきた証を確認することで「自分には土台がある」という気持ちを持ってもらう。

2.「感情」を取り戻すため
自由に制作していいというルールにより、子どもたちは、実は自分が何を大切にしていたのかを知ります。その情緒的は部分をしっかり表現することで、突然失われてしまったものに対する不安感や喪失感を埋めていきます。

3.「意志」を取り戻すため
自分の生きてきた「時」と「土台」を取り戻し、自分が何を大切にしてきたかの「感情」を取り返すことができます。それにより不安や喪失感を払いのけ、その先に「では自分はどんな街に住みたいのか」の意志を持つことができます。それが再建や復興の原動力となり、「自分の人生はどこでもいつでも復活できる」ということを全身で感じ意欲を獲得します。「意志の再獲得」のためです。

と説明されています。

実際にこの展示を見ましたが、見ていて涙が出ました。作品を作った小学生の感想文に「とてもつらかった」と書かれていました。家族が津波に流されていたり、真っ黒な自家用車が裏返しになっていたり、ヘリコプターからはしごが下ろされていたり、小学校に避難している様子など、辛い出来事がたくさん表現されていました。



原発事故で家や街を追われて方たちにも、このような取組みが必要だと感じました。

夕方、散歩をしていたら早春に咲くコブシのつぼみが大きく膨らんでいました。