“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

岩手・大槌町、魚市場など町有化へ

2012年03月23日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
復旧の仕方はいろいろありますが、漁業にとって必要な市場が復旧できることはうれしいニュースです。法治国家が法律を無視して行動することは出来ないことは確かです。しかし、その法律を作るのは国家であり、国民です。国民が生きるうえで必要な法律の整備に「不可能」はないはずです。「出来ない」としたらそれは委託された政治家、政権が党利党略でサボタージュしているからだと思います。東日本大震災の復興庁が「ワンストップ官庁」にしようと設置したが、「ストップ官庁」になっていると揶揄されています。考えさせられる民主党野田政権の政権運営です。国民の生活を守り、幸福になれるように政治がその責任、役割を果たすにはどうしたらよいのか真剣に考えるべきです。

<岩手・大槌町、魚市場など町有化へ 「官設民営」目指す>


 岩手県大槌町は22日、東日本大震災で被災した大槌町漁協の経営再建のために発足した「新おおつち漁協」が所有する魚市場など3施設を、町有化する方針を明らかにした。水産庁が漁協施設の復旧に約1億4000万円の補助金を交付する条件として、施設を町が所有するよう要請したため。町は4月以降、財産取得などの関連条例案を町議会に提出する方針。
 同日の町議会全員協議会で説明した。
 町が取得を目指すのは魚市場、製氷・貯氷、「さけ」ふ化場の3施設で、いずれも震災で損壊した。施設は無償で漁協から譲り受け、管理・運営は新漁協が担う「官設民営型」を想定している。取得による町の財政負担はないという。
 過大な設備投資などで約11億円の債務超過に陥った大槌町漁協の業務を引き継いだ新漁協は、主力の定置網漁の縮小や職員のリストラで経営のスリム化を図り、再スタートした。水産庁は、少ない職員体制や赤字が見込まれるふ化場運営などに懸念を示し、新漁協の負担軽減のため町有化を求めたという。
 碇川豊町長は「町の水産業復興のための緊急避難的な措置。県や関係団体と連携し、経営健全化に向けて支援するとともに、新漁協には情報開示を求めていく」と理解を求めた。

ブータンと幸せ

2012年03月23日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
NHKの番組で「ブータンの国民が幸せと感じる比率が世界一」との取材報道がありました。その報道を見ていて感じたこと。アメリカ、イギリス、日本の政治経済の対極にある考え方がブータンの政治経済の現実に存在していることが驚きでした。車、家、時計、ブランド品などを買いあさり、ブランド品を身につけ、「お金持ち」とばかりに行動するさまはブータンの人はどう見るのでしょうか。

自然を大切にし、ヒマラヤから来る鶴(個体数が少なく保存しなければならない鶴)のために電線を空中に引く(結果としては電線を地中に埋設した)のを2年間も遅らせ、その間、電燈、電気のない生活に文句を言わず、生活する村の人々の考え方は「幸せ」の意味を非常によく表現していました。また、国土の60%を森林で構成するように法律で規定していることも報道されていました。木を切ることも勝手には出来ない風土です。このようなことが総合的に、あらゆる分野に生きているのだと思います。

家族、地域の人間関係を非常に大切にしていました。地域の人々は子供も大人も自由に近所の家、家に出入りするのは「当然」とのことでした。また、食事なども一緒にとる。また、夫が出かけているので「さびしい」ので隣の家に宿泊しに来たとの話も紹介されていました。昔、日本の農村地帯にあったような風景、暮らしぶりが紹介されていました。青年が、この国、村を誇りに思い、出てゆくつもりは「ない」というのはとても印象的でした。

また、医療費、義務教育費は無償で提供しているとのことでした。日本の政治経済問題で問題となっているようなことの「1つの答え」が他国の事例として報告されているように感じました。

物質的豊かさとは何か。国民が「絆」を強調されながら分断され、協同などはまったく否定し、自己責任論を振りかざして、強者はますます強く、弱者は餓死しても気にもされず。考えさせらる報道でした。国会でAIJ投資顧問会社が2000億円の年金を使い込んだことが質疑されいます。ブータンの国民が聞いたら仰天するような話です。

東京の地下鉄の話

2012年03月23日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、地下鉄の話です。

東京に「水辺ライン」という水上バスがあります。両国、浅草、から東京湾までの遊覧ができます。さくら、あじさいの2船は140人乗り、こすもすは200人乗りです。普段は定期便のほか、イベント的にいろいろな行事に合わせて運行コースも変わるようです。

  
両国付近で撮影したもの。たぶん「こすもす号」です。

この船の所有は東京都建設局と聞いて驚きます。普段は遊覧船ですが、災害発生時には帰宅困難者などを運ぶのだそうです。

軽微な地震ならよいのですが、津波が来たらどうするのでしょうか。とても心配になりました。津波が来たら船はひとたまりもありません。東京湾は湾の入口(出口)が狭いので高い津波はこないかもしれません。でも神奈川県沖が震源なら湾の入口に直進してきて一番奥のゼロメートル地帯を直撃します。

東京のゼロメートル地帯は、海面と同じかそれより低い場所もあります。いわゆるゼロメートル地帯は、江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区などで124平方キロメートルあるそうです。

私が個人的にとても心配しているのは地下鉄です。なぜかと言うと、知り合いが居るからです。ゼロメートル地帯とその近くを通っている地下鉄は津波の直撃などにより直接水が入るだけでなくマンホールや側溝、考えられないルートを通って浸入します。東日本大震災に直撃を受けた仙台空港に入る「仙台空港アクセス鉄道」というのがありますが、仙台空港が4月に部分開通したのに対してこの鉄道は9月にならないと開通しませんでした。

なぜこんなに時間がかかったのか?

この鉄道は仙台空港の滑走路の下を通っていたのです。この部分に津波が入りトンネルをがれきが埋め尽くしました。トンネル内部には大型クレーンやユンボなどは入れることができません。小さな重機と手作業で開通させたのです。

豊洲がある有楽町線(新木場は高架ですから大丈夫ですね)、月島がある大江戸線、築地がある日比谷線などはひとたまりもありません。もしかしたら、対策が打たれているのかも知れませんがとても心配です。地下鉄だけでなくJRでも京葉線などは危なそうですね。

特に大江戸線などは首都を一周しているので、その何分の1かは水没してしまうことになります。

どなたか地下鉄の津波などの対策の情報を持っていたら教えてくださいね。