今朝のサンデーモーニングで、大半の出席者が野田政権の「再稼動決定」に関して強く批判を行いました。
出席者は野田、枝野、仙石氏などの政治姿勢を、また、野田政権は既定方針通りの行動をとっていることへの批判が出されました。国会事故調査委員会での、菅元首相、枝野元官房長官、海江田元経済産業大臣の証言に関しても強い不信感(政権、大臣としての資格)、疑念も表明されました。金子勝教授は、3.11で福島第一原発のメルトダウンが起きたが、今来ている現象は、野田政権、民主党政権のメルトダウンであると評価を行っていました。
民主党に対する期待が大きかった分、失望も大きく、民主党、野田政権の公約反故、反動的な政策誘導に対して厳しい指摘が相次ぎました。
第一に、安全性の検証が行われていない。事故調査と事実の把握が行われている最中に、答申も出ていない段階で、なぜ、再稼動を急ぐのかが理解できない。
第二は、福島原発事故を受けて、国民の多くが、エネルギー使用に関する自らの生活点検、見直しをしている最中に、問答無用とばかりに「再稼動」決めてしまう、何も、反省し、変わることがなくてもよい状態に追い込んでしまうことへの批判です。
第三に、自治体首長たちの政治姿勢のいい加減さです。これまで、関西地区の県知事、政令指定都市の首長は、大飯原発再稼動に反対との声明、姿勢をとってきました。野田政権の恫喝にひるみ、「限定した再稼動」(屁理屈)を野田政権が容認したのだから、12年夏の大飯原発の稼動は認めるとの姿勢は実質的に、日本全国の50基ある原子力発電所の再稼動をすべてきとめる結果となることは明らかです。大飯原発と他の原子力発電所の立地、設備能力とどこに差があるかを明確に指摘し、違いを示せない限り、他の全ての原子力発電所も再稼動を認めざるを得なくなります。
他の電力会社からの電力融通も一切行わないで、関西電力だけの発電能力を使っての電力不足を過大に宣伝し、関西地区企業、市民を稼動やむなしと追い込んでゆく手法は、電力会社、関連業界の自助努力を一切求めない、不誠実な対応です。