米軍がインドシナ半島でベトナム人を大量に虐殺したベトナム戦争があります。その戦争で、米軍が民間人の殺害、大量虐殺事件を引き起こしました。なぜ、米軍はアジアでこのような虐殺、非人道的な殺戮を行うのかを考えています。「戦争だから仕方がない」戦争とは「敵を殺す」か「自分が殺される」かどちらかである。と解説する識者がいます。しかし、ベトナムのホーチミン政権、軍隊は、このような殺戮行為は行っていません。また、中国に日本軍(米軍ではないが)が侵略して南京大虐殺、満州での謀略事件を起こし、中国人民を殺害、民間人の殺害、略奪しました。しかし、中国人民軍は、日本人に対してはこのような殺戮、略奪は行っていません。
自分が学生時代のベトナム戦争が気になって、本を探しました。本はあまりないのですが。元朝日新聞編集員をされていた、本多勝一さんの「殺される側の論理」という本があります、その本を読みました。その冒頭に、ソンミ村事件のことが書かれています。1969年(今から43年前の事件)です。この事件は、当時の南ベトナム クアンガイ省、ソンミ村ミライでおきました。無抵抗の婦女子を含む住民多数が米軍によって虐殺されました。虐殺は当時、闇に葬られていました。一年経ったところで、ベトナム勤務を終えた元アメリカ軍兵士がアメリカ国防長官、アメリカ議会有力議員5名に「ソンミ村虐殺があった。事件を調査してほしい」として要請して事件が明るみに出ました。その結果、ニューヨークタイムズは非武装、男女、子供の567人が犠牲になったと報じたものです。これに対して、アメリカ国防総省は100人程度の死者数であったと反論しました。
しかし、その後、事実が元兵士、従軍カメラマン、現場写真などから次々に明らかになりました。ホワイトハウスもこの事実を無視できなくなり「こうした事件は全国民の良心に反するものである」との声明を出しました。世界各国でも大きな反響を呼び、各地(国)で抗議行動が起こりました。
このソンミ事件を報道した新聞社とアメリカ人宣教師の論争が、雑誌に載っています。そのやり取りで、アメリカという国をどう見るのか興味深い論争が本多さんの本に載っています。
本多さんは、「アメリカ政府、白人であるアメリカ人は有色人種である黒人、有色人種などを人種差別の思想から、一段低い人間、民族とみなし、殺害しても罪の意識を持たない。」ベトナム戦争、その他の戦争でも前線である危険な戦闘地域には白人は少なく、有色人種、黒人兵が多いと指摘しています。また、「広島、長崎への原爆投下も、日本がアジアに位置し、このような人種差別、偏見のゆえに、最初に(この二回)投下された。原爆投下で非戦闘員を含めて広島で20万人、長崎で約10万人が殺害された。そしてそれを黙認している欧米人の態度は同じ思想から出ている。」と指摘しています。この指摘は40年経った今もアメリカの支配階級、軍中枢に存在している偏見と彼らの思想を表しているように思います。
23日沖縄戦没者の慰霊式典が行われましたが、67年たち、沖縄での戦闘が終結してもなお、米軍基地が沖縄に存在させ、抑止力であると強弁し、米軍の本質、彼らの狙いをごまかす(自民党元政権も)民主党政権、野田、前原、玄葉、岡田などの卑屈な思想と思考は理解に苦しみます。
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自分が学生時代のベトナム戦争が気になって、本を探しました。本はあまりないのですが。元朝日新聞編集員をされていた、本多勝一さんの「殺される側の論理」という本があります、その本を読みました。その冒頭に、ソンミ村事件のことが書かれています。1969年(今から43年前の事件)です。この事件は、当時の南ベトナム クアンガイ省、ソンミ村ミライでおきました。無抵抗の婦女子を含む住民多数が米軍によって虐殺されました。虐殺は当時、闇に葬られていました。一年経ったところで、ベトナム勤務を終えた元アメリカ軍兵士がアメリカ国防長官、アメリカ議会有力議員5名に「ソンミ村虐殺があった。事件を調査してほしい」として要請して事件が明るみに出ました。その結果、ニューヨークタイムズは非武装、男女、子供の567人が犠牲になったと報じたものです。これに対して、アメリカ国防総省は100人程度の死者数であったと反論しました。
しかし、その後、事実が元兵士、従軍カメラマン、現場写真などから次々に明らかになりました。ホワイトハウスもこの事実を無視できなくなり「こうした事件は全国民の良心に反するものである」との声明を出しました。世界各国でも大きな反響を呼び、各地(国)で抗議行動が起こりました。
このソンミ事件を報道した新聞社とアメリカ人宣教師の論争が、雑誌に載っています。そのやり取りで、アメリカという国をどう見るのか興味深い論争が本多さんの本に載っています。
本多さんは、「アメリカ政府、白人であるアメリカ人は有色人種である黒人、有色人種などを人種差別の思想から、一段低い人間、民族とみなし、殺害しても罪の意識を持たない。」ベトナム戦争、その他の戦争でも前線である危険な戦闘地域には白人は少なく、有色人種、黒人兵が多いと指摘しています。また、「広島、長崎への原爆投下も、日本がアジアに位置し、このような人種差別、偏見のゆえに、最初に(この二回)投下された。原爆投下で非戦闘員を含めて広島で20万人、長崎で約10万人が殺害された。そしてそれを黙認している欧米人の態度は同じ思想から出ている。」と指摘しています。この指摘は40年経った今もアメリカの支配階級、軍中枢に存在している偏見と彼らの思想を表しているように思います。
23日沖縄戦没者の慰霊式典が行われましたが、67年たち、沖縄での戦闘が終結してもなお、米軍基地が沖縄に存在させ、抑止力であると強弁し、米軍の本質、彼らの狙いをごまかす(自民党元政権も)民主党政権、野田、前原、玄葉、岡田などの卑屈な思想と思考は理解に苦しみます。
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