“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

ベトナム戦争ソンミ事件

2012年06月25日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
米軍がインドシナ半島でベトナム人を大量に虐殺したベトナム戦争があります。その戦争で、米軍が民間人の殺害、大量虐殺事件を引き起こしました。なぜ、米軍はアジアでこのような虐殺、非人道的な殺戮を行うのかを考えています。「戦争だから仕方がない」戦争とは「敵を殺す」か「自分が殺される」かどちらかである。と解説する識者がいます。しかし、ベトナムのホーチミン政権、軍隊は、このような殺戮行為は行っていません。また、中国に日本軍(米軍ではないが)が侵略して南京大虐殺、満州での謀略事件を起こし、中国人民を殺害、民間人の殺害、略奪しました。しかし、中国人民軍は、日本人に対してはこのような殺戮、略奪は行っていません。
自分が学生時代のベトナム戦争が気になって、本を探しました。本はあまりないのですが。元朝日新聞編集員をされていた、本多勝一さんの「殺される側の論理」という本があります、その本を読みました。その冒頭に、ソンミ村事件のことが書かれています。1969年(今から43年前の事件)です。この事件は、当時の南ベトナム クアンガイ省、ソンミ村ミライでおきました。無抵抗の婦女子を含む住民多数が米軍によって虐殺されました。虐殺は当時、闇に葬られていました。一年経ったところで、ベトナム勤務を終えた元アメリカ軍兵士がアメリカ国防長官、アメリカ議会有力議員5名に「ソンミ村虐殺があった。事件を調査してほしい」として要請して事件が明るみに出ました。その結果、ニューヨークタイムズは非武装、男女、子供の567人が犠牲になったと報じたものです。これに対して、アメリカ国防総省は100人程度の死者数であったと反論しました。
しかし、その後、事実が元兵士、従軍カメラマン、現場写真などから次々に明らかになりました。ホワイトハウスもこの事実を無視できなくなり「こうした事件は全国民の良心に反するものである」との声明を出しました。世界各国でも大きな反響を呼び、各地(国)で抗議行動が起こりました。
このソンミ事件を報道した新聞社とアメリカ人宣教師の論争が、雑誌に載っています。そのやり取りで、アメリカという国をどう見るのか興味深い論争が本多さんの本に載っています。
本多さんは、「アメリカ政府、白人であるアメリカ人は有色人種である黒人、有色人種などを人種差別の思想から、一段低い人間、民族とみなし、殺害しても罪の意識を持たない。」ベトナム戦争、その他の戦争でも前線である危険な戦闘地域には白人は少なく、有色人種、黒人兵が多いと指摘しています。また、「広島、長崎への原爆投下も、日本がアジアに位置し、このような人種差別、偏見のゆえに、最初に(この二回)投下された。原爆投下で非戦闘員を含めて広島で20万人、長崎で約10万人が殺害された。そしてそれを黙認している欧米人の態度は同じ思想から出ている。」と指摘しています。この指摘は40年経った今もアメリカの支配階級、軍中枢に存在している偏見と彼らの思想を表しているように思います。
23日沖縄戦没者の慰霊式典が行われましたが、67年たち、沖縄での戦闘が終結してもなお、米軍基地が沖縄に存在させ、抑止力であると強弁し、米軍の本質、彼らの狙いをごまかす(自民党元政権も)民主党政権、野田、前原、玄葉、岡田などの卑屈な思想と思考は理解に苦しみます。
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集団移転、新規2箇所 相馬市用地買収に着手

2012年06月25日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
被災地の移転計画が徐々に進み始めました。国会は、消費税率引き上げ、社会保障の切り下げ、民主党内の紛糾で「ごちゃごちゃ」になっています。それでも26日衆議院での採決を行うことを民自公三党で確認しています。国論を二分するような法案を強硬に採決しようとしています。しまし、東日本大震災、福島原発事故保障、除染、復旧などは国会では議論にすらなっていません。民主党政権、野田氏が繰り返し言ってきた「震災復旧、原発事故の補償、除染なくして日本の再生なし」はまったくの、言葉遊びであったと言えます。
地元は、自らの居住地を定めない限り、日常生活、仕事にも入ることが出来ません。考えたら分かりそうなことです。しかし、予算をつけたから後は現地が、各自治体が勝手にやったらといわんばかりの対応が続いています。

<集団移転、新規2箇所 相馬市用地買収に着手>

 福島県相馬市沿岸部の津波被災住民でつくる「東部再起の会」は23日、市内で臨時総会を開き、会が中心となって移転計画を進めてきた沿岸部高台の集団移転候補地2カ所について、地権者同意が目標の90%以上に達したと報告した。これを受け、市は近く防災集団移転事業計画に正式に2カ所を組み入れ、7月にも用地買収手続きに入る見通し。
 新たに移転先に編入されるのは、同市原釜の荒田地区(約8.2ヘクタール、地権者93人)と同市尾浜の南ノ入地区(約3.5ヘクタール、同36人)。同会によると、荒田地区で地権者同意が約95%、南ノ入地区で約92%に達した。
 会は昨年5月に発足、約250世帯が加入する。多くが漁民で、海に近い両地区への移転を希望していたが、当初、地権者が多いことから用地買収が困難視され、市の移転候補地には入らなかった。このため、会員らが地縁や血縁を通じて個別に地権者との交渉を重ねてきた。
 安達利郎会長(62)は「やっとここまでたどり着いた。地権者の方たちに感謝する。津波から免れて沿岸部に残る住民と協力し、新しいまちづくりを進めたい」と話した。


福島県の除染の一部

2012年06月25日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。今日は、福島市とその周辺のようすの一部を写真で紹介します。


これは、福島県立美術館の入口から入るとすぐの所にある表示です。仙台市宮城野区の我が家の茶の間の空間線量は0.09ですから、全く同じレベルですね。


芝生養生中と書いてあります。この美術館では2月から芝生をはがして、深さ6メートルの穴を掘って地中に埋め込む除染を行ったのです。その後に汚染されていない芝生を張りました。張ったばかりなので、芝生に入らないように立て看板を付けています。


美術館の隣の図書館では、現在も除染作業が行われていました。よく見ると奥にショベルカー(ユンボ)が見えます。建物に近い所から芝生をはいで、穴に埋めています。


この真っ白な木は何でしょう。近くに行くと木肌はツルツルです。
アンポ柿という干柿を作るための柿の木です。幹や枝の外側の皮を完全にはいで、高圧洗浄機で幹や枝を洗浄しました。

果樹は根が深く張っており地中深くから水や養分を吸い上げています。放射性セシウムが存在している地表10センチまでの浅い土には根はありません。放射性セシウムに果実が汚染されるとすると幹や枝からですから、冬の芽が動かないうちの果樹の除染作業をしたのです。


かわいそうな、しいたけの原木です。放置されています。


しいたけを収穫してしまうと、このように処分場所も無く隔離する事になるのです。この生産者は500キロ位の乾ししいたけを持っています。生しいたけに換算すると5千キロ位でしょうか。そして、乾ししたけ作りは廃業するしかないとの事でした。

近くの、観光さくらんぼ園では、最盛期というのに客は一家族のみでした。この地区のさくらんぼからは放射性物質は検出されていません。




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