“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

東電新旧トップ 福島知事を訪問

2012年06月29日 15時00分00秒 | 臼蔵の呟き
人間としての基本的資質、常識があるのかどうかが問われているのだと思います。昨年、あれだけの事故被害を発生させて、一回も福島県、地域自治体(代表者たち)に行かなかった企業経営者、トップがいたことが信じられません。勝俣氏は、その意味ではもともと非人間的、非常識な人物であったということです。極悪非道の経営者と歴史に刻まれるだけです。このような人物が電力会社、業界に君臨していたかと思うだけでも電力会社の異常さ、非常識さが証明、理解できることと思います。
経営者としての役割は、一職員と同じではありません。企業の社会的責任、役割を自覚し、企業統治を行うことこそがその最大の役割です。野村證券が公開前情報を漏らしてインサイダー取引に加担し、自粛するとの報道がされています。昔は「株屋」といわれ、一段下に見下しされていました。AIJ社長も投資会社上がりでした。新自由主義の行き着く先、醜さと、非常識さだけが浮き出ています。「儲かればいいのだ」との彼らの思考、論理はいかに、腐れ、不正義かが問われているのだと思います。彼らのこのような行為が彼ら自身の立場、組織を破壊していることを自覚すべきです。勝俣氏をはじめとして、法に触れた企業経営者の社会的責任を追及し、刑事責任を問うことが必要です。

<東電新旧トップ 「事故対応課題残した」 福島知事を訪問>

 東京電力の下河辺和彦会長と広瀬直己社長、西沢俊夫前社長が28日、就退任のあいさつで福島県庁を訪れ、佐藤雄平知事に福島第1原発事故について謝罪した。広瀬社長は20日に最終報告書を公表した社内事故調査委員会とは別に、今後も事故原因を検証する考えを明らかにした。

 広瀬社長は「これまで(常務として)賠償を担当してきたが、至らない点が多かった。社長としてしっかり対応する」と強調した。事故後の昨年6月から社長を務めた西沢前社長は「多くの課題を残し、申し訳なく思う」と陳謝した。
 佐藤知事は(1)事故の完全収束(2)県内の原発の全基廃炉(3)全ての被害者が生活や事業を再建するまでの確実な賠償-などを求める要望書を出した。
 その上で「本店の記者会見を見ると(東電を)遠くに感じる。福島の実情を本当に承知しているのか。会長と社長には毎日、福島県から通ってもらいたいくらいだ」と語気を強めた。
 広瀬社長らは斎藤健治県議会議長にも面会した。斎藤議長は勝俣恒久前会長が事故後一度も福島入りせずに27日に退任したことに触れ、「前会長とは事故前は何度も会ったが、どういう訳か事故後は全く来ない」と苦言を呈した。
 広瀬社長は記者会見し、社内事故調の最終報告書に対し「自己弁護」「事実誤認」との批判があることについて、「最終報告書が全ての事実ではない。今後、新事実が出てくることが予想されるため、継続的に検証できる形をつくる必要がある」と述べた。
 下河辺会長と広瀬社長は29日~7月3日、集団避難が続く双葉郡8町村や隣接の4市町村、いわき市を訪問する。
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核燃サイクルの全量再処理撤退へ エネルギー・環境会議

2012年06月29日 11時00分00秒 | 臼蔵の呟き
当たり前の話ですが、ようやく、政府のエネルギー・環境会議が使用済み核燃料の地中廃棄を「ありうる」と可能性を認める見解を打ち出しました。この際処理をせずに、直接廃棄処理をすべきとの方向は多くの方からも提案されています。ここで問題となるのは、では、地中廃棄できる場所はあるのかです。一昨年、日本政府がモンゴルに地中廃棄することが出来ないか、検討をしていることが明らかになりました。日本が使用した電力、核燃料を他国に運んで処理してもらう。このような「ふざけた、漫画のような話」が、ひそかに検討されているところに原子力発電のどうしようもない、矛盾があります。

原子力発電は使用済み核燃料を最終処理できない。または、処理が確立されていない。科学的にはありえない、技術であるという点が明らかになっています。トイレのないマンションと言われていますが、トイレがないマンションがどれくらい「いびつで、現実に合わない技術」であるかを本当に考えないとならない時期に来ていると思います。

各電力会社は、使用済み燃料を原子力発電所敷地に一時保管しています。最終処理場がなくて(見通しのない)核廃棄物がどんどん出来る状態は物理的にも破綻することが目に見えています。青森県六ヶ所村に行ってみたらよく分かります。こんなところに、松林の中に巨大な再処理工場が建設されています。この再処理工場も処理能力には限界があります。東京電力を筆頭に、電力会社、政府、経済産業省、御用学者、原子力産業などのモラルの低さと、利益第一主義にはうんざりします。

<核燃サイクルの全量再処理撤退へ エネルギー・環境会議で選択肢>

 東京電力福島第1原発事故を受け、政府のエネルギー・環境会議がまとめる将来のエネルギーや地球温暖化対策の選択肢が28日判明した。核燃料サイクルはすべての燃料を再処理する現行の「全量再処理」路線から撤退する方向性を強く打ち出した。地球温暖化対策は厳しい削減目標を盛り込んでおらず、批判も出そうだ。
 2030年の総発電量に占める原発比率を0%、15%、20~25%とする三つの選択肢を提示。0%では使用済み燃料を地中に捨てる「地中廃棄を全量で採用」、ほかの選択肢では「再処理・地中廃棄があり得る」とし、いずれの場合も地中廃棄を採用する可能性を示した。
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再稼働は資産維持のため

2012年06月29日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。株主総会がピークを迎えましたが、東京電力も6月27日に株主総会が終わり、すべて東京電力の会社側提案通りに決定されました。

さて、東京電力の株式総会とは別に、家庭用電力を7月から10.28%値上げしたいとして内閣府の消費者委員会や経済産業省の「電力料金審査専門委員会」に東京電力が提出した資料から「いんちき」が見つかりました。

値上げのコストに、2411億円もの稼働する見込みのない原発開発関連費用が含まれています。

1.東京電力福島第一原発5、6号機の人件費、修繕費など運転維持費486億円

2.東京電力福島第二原発1、2、3、4号機の減価償却費414億円

3.日本原燃や東北電力からの電力購入106億キロワットアワー1002億円(日本原燃は再稼働するのですか??)

4.建設中の東通原発の事業報酬22億円

東京電力福島第一原発5、6号機や第二原発1~4号機を将来的に再稼働しようとして点検や修理費、人件費など運転維持費を、電力料金値上げの財源にしようという詐欺のような手口は許せません。

福島第一原発1~4号機が原発事故を起こして、福島県内で原発再稼働をできるなんて考えることができません。しかし東京電力の頭の中では福島県内の原発を再稼働しようとしているのです。将来的に再稼働しないから、資産価値は全くありません。売れる見込みの無いものに価値がないのと同じです。資産価値が無いものを「減価償却」するというという東京電力の理屈にはあきれてしまいます。

これでわかりました大飯原発を無理やり再稼働する理由が。全国の原発の再稼働の見込みが無くなると、すべての資産価値がゼロになって沖縄電力以外の電力会社が大赤字となるからです。

原発を1つでも稼働させ、全国の原発の資産価値を維持する必要があったから再稼働したのに違いありません。こうして、原発の費用を稼働しようが稼働しまいが、すべて国民に払わせようとしているのです。



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