“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

東京電力汚染水漏れ、ずさんな管理

2014年03月02日 12時42分50秒 | 臼蔵の呟き

東京電力の刑事責任を問うべきであり、その刑事責任を問わない政治、司法の姿勢こそが最大の問題です。電力会社は各地域の大手企業群の上位に君臨しています。北海道経済団体の会長は、北海道電力社長、副社長が代々、就任し支配しています。このような構図は、全国の企業群、経済団体に共通したものです。

電力会社は潤沢な資金を使って政治献金、関連企業、大手金融機関、重電メーカー、ゼネコン、鉄鋼メーカーなどに利益を提供してきました。その仕組みが総括原価方式、地域独占による価格安定化でした。電力会社はリスクをすべて利用者である国民につけまわして、国民収奪で存続、利益を確保してきただけです。その点ではまともな経営管理などは必要でなく、政治資金などを通じて政治支配に現を抜かす時間的、経営的余裕があったのだと思います。

その体質が継続し、すべてのことを国民に付回す。利益のためにはどんな汚いことでも行う東京電力の「無能さ、でたらめさ」をさらけ出しています。このような企業は破たん処理をすること以外に手はありません。資産を事故対策費用にすべて提供することこそが正義です。東京電力を解体し、送電会社、発電会社に分離すること。原子力発電の中止、廃炉、民間企業の発電を供給能力に加算すること、再生可能エネルギーの投資、開発で、電力の確保は確実に出来ます。その上で利用者の節電、生活様式の見直しを進めることではないかと。

<河北新報社説>東京電力汚染水漏れ、ずさんな管理

 東京電力福島第1原発でまた、高濃度の放射性物質を含む汚染水が漏れた。保管タンクにつながる弁の開閉ミスによって、約100トンがあふれ出てしまった。不注意やミスが重なった結果とみられるが、弁の開閉について意図的な隠蔽(いんぺい)が行われた可能性も指摘されている。
 タンクからの大規模な汚染水漏れは昨年8月にも発覚した。タンク底部のパッキンが変形して約300トンの汚染水が漏れたが、今回は構造の問題でなく作業上の不手際になる。

 福島第1原発では膨大な量の汚染水が発生し、海への流出も止められないでいる。いまだに初歩的なミスを防げないのは深刻な事態であり、国は東電の管理体制を抜本的に見直す姿勢で臨むべきだ。
 汚染水漏れは「H6」と呼ばれる場所のタンク群の中の1基で起きた。放射線量は1リットル当たり約2億3千万ベクレルで、昨年8月(約2億ベクレル)を超える強さになっている。ストロンチウム90などの放射性物質が含まれているとみられる。
 別の場所にあるタンクに汚染水を入れようとしたのに、誤ってH6のタンクに入れてしまった。このタンクは既に汚染水で満杯に近かったため、天板からあふれる結果になった。
 本来はタンクにつながる配管にある弁を閉じなければならないのに、開いていたことが原因だった。
 弁の開閉を間違うのも大きな問題だが、より厳しく検証しなければならないのは東電の安全管理体質ではないか。
 あふれたタンクでは、水位が高すぎることを示す警報が鳴った。協力企業が東電に連絡したが、担当者は汚染水を入れる予定のタンクでなかったために、単なる計器異常と判断したという。
 正常に作動した警報を故障による間違いと決めつけてしまっては、安全確保が根本から崩れてしまう。
 さらに東電の調査によって、弁の開閉をめぐって不可解な事実が判明している。汚染水の漏えいが分かったのは先月19日午後11時半ごろだった。その12時間程前に撮られた写真では問題の弁は開いており、汚染水が流れ込む状態だった。
 ところが漏えいが発覚した約1時間後には、なぜか閉じていたことが分かっている。その間、弁を操作したという報告はないというから、開閉ミスを隠すために何者かが急いで「証拠隠滅」を図ったと受け止めるしかあるまい。

 原発内の作業現場は一体どうなっているのか、度重なる失態に不信感は強まる一方だ。
 東電はさらに、放射線量をこれまで過小評価していた疑いも濃厚になっている。国の原子力規制委員会から「放射線測定の基本知識が欠けている」とまで酷評された。
 当然のことだが、廃炉作業や汚染水対策のためには安全確保が大前提になる。組織の体質や科学的な知識の不足が問われるようでは、全く心もとない。


立憲主義を知らぬのに知ったかぶりをする安倍首相

2014年03月02日 11時00分26秒 | 臼蔵の呟き

小林よしのり氏がどのような主義の持ち主かは皆さんも知っていることと思います。小林氏が安部の非常識さ、独裁ぶりを批判していることは本当に深刻なことです。安部のように三権分立も理解できず、立憲主義の何たることかも理解できない人物が首相を語り、自民党に君臨する。その自民党の中から安部に意見をし、「おかしい」「このようなことでは民主主義が崩壊するのでやめろ」という議員、人物が出ない。この異常さーーー国民、議会制民主主義から見れば、それらの制度、構造の破壊であり、末期的であることを示しています。

<小林よしのり氏のブログより>

立憲主義を知らぬのに知ったかぶりをする安倍首相

安倍首相が国会で集団的自衛権の議論をしてる時に、
内閣法制局にばかり質問する野党に業を煮やして
最高権力者は私だ」と言った。

あ・・あんたが決めるの?

憲法解釈はあんたが決めて、あんたが責任持てば済むの?

選挙で勝てば勝手に解釈変更していいの?

じゃ、民主党が勝てば、また変更していいの?

この時の安倍の発言は、何を言っているのかわけがわからない
無茶苦茶なもので、わしは最初聞いた時、
頭が狂ったのかと思ったものだ。

しかもこの時、憲法は政府権力を縛るという立憲主義の原則を、
王権が絶対権力を持っていた時代の考え方だ」と言ったのは、
意味が全く不明で、とうとうパーチクリンになったと仰天した。

い・・いやその時代に立憲主義なんてないし・・・・

いつの時代だって政府が暴走する危険性はあるでしょ。

政府=善ではない。

政府=愚、国民=愚になる危険は常にある。

憲法で課した国民の義務は納税・勤労・教育くらいで、
これは国家を成り立たせる基礎だからだ。

あとは政府権力への制限規範である。

政府が暴走する危険性はどんな時代にもある。

現に安倍首相は暴走したくてたまらないという野心が丸見えで、
自称保守&ネトウヨは安倍の暴走を期待しているじゃないか。


東日本大震災から3年

2014年03月02日 10時59分52秒 | 臼蔵の呟き

東日本大震災から3年が経としています。時の流れは速いものです。東北の被災地以外は、その震災の記憶も薄れ、遠くに追いやられようとしています。株が上がった、多国籍企業が決算で最高益を出した、高価な商品が売れているなどを聞くとーーーこの国の支配層の堕落、いい加減差にはあきれるばかりです。

福島第一原発事故で、避難する自治体、県民はいまだに10万人を超えていますし、いつ故郷に帰還できるかも分かりません。その人たちの就労、生活の安定のめども立っています。こんな状態で、安心、安全して暮らすことなどは出来るはずもありません。東京電力の福島第一原発の冷却水処理は、汚染事故が絶えず、膨大な冷却水が垂れ流されています。通常の原子力発電所がこのような高濃度汚染水を漏洩させれば、それだけで稼動停止になるような事故が頻発しても「異常」「おかしい」と感じないくらい意識も麻痺してきています。安倍発言で完全にブッロク、コントロールされているはずなのに。この安倍政権の無能さと、でたらめさにはあきれるばかりです。

福島県以外の災害公営住宅の建設が進んでいます。その完成は一部であり、仮設住宅から公営住宅、きちんとした住宅への生活拠点の移行もほとんど進んでいません。誰が考えても、自分の住居、生活が安定しない限り、生きることへの意欲、希望などを持つことは困難です。この三年間は何であったのかを振り返り、きちんとした総括が必要です。復興税の新設と徴収が始まります。この税金が政権党の思惑に利用されないこと。他の予算に流用させないこと。これらを監視する必要があります。

1日も早い、福島、宮城、岩手の被災地、被災者の生活再建実現に向かって欲しいと思います。また、各自治体が、自治体の業務を通じて、復旧復興を実現できる体制を継続して欲しいと思います。自治体合併による自治体職員の減員が震災復興にマイナスの影響を与えています。そのマイナスを補い、とにかく、被災者の生活再建、被災地の企業の再生を可能とすべく支援を政治が行うべきです。

<東京新聞 ドナルド・キーン 福島伝え続ける>

 今月で東日本大震災から三年もたつというのに、今も被害を受け続けているところがある。原発事故があった福島県だ。私が魅せられた「おくの細道」で松尾芭蕉がみちのくへ足を踏み入れた最初の地が福島だった。「おくの細道」を四度英訳し、芭蕉の足跡をたどる旅をしたこともある私は福島に思い入れがある。原発の汚染水漏れには心を痛めている。

 芭蕉は一六八九年四月に白河の関に入り、須賀川、郡山、福島-と福島県の中通りを二週間ほどかけて北上した。「おくの細道」というと、どうしても松島や山寺が思い起こされるが、芭蕉は白河の関を越えて、阿武隈(あぶくま)川を渡り、左手に磐梯(ばんだい)山を望む美しい景色に心を奪われ、句を詠むことができなかった-と書き残している。

 次の目的地、須賀川に入ってから知人に促され「風流の初やおくの田植うた」と詠んだ。奥州路を一歩一歩進むと田植えする農民の歌声が聞こえてきた。その響きがみちのくで味わう最初の風流だった、と。

 私が初めて福島県を訪問したのは京大大学院に留学していた一九五五年春だった。芭蕉と同じように歩くことを考えたが、当時は道路が未舗装でほこりがひどく、芭蕉の時代とは違って、歩いての旅行者向けの旅館もなかった。あきらめて、鉄道とバスで最初に目指したのが白河の関だった。

 当時、私は関がどんなものか知らなかった。道の真ん中に「止まれ」と看板がある有料道路の入り口のようなものなのか、映画「羅生門」に出てきたぼろぼろの門のようなものなのか-と想像を膨らませていた。芭蕉の言葉通りに景色は素晴らしいのだが、関の痕跡を見つけられず、落胆したことは今もはっきりと覚えている。

 それから何度か福島県には足を運んだ。思い出すのは、在日外国人向けに名所を紹介する英文記事を書くために福島市を訪れた八八年夏だ。福島駅で下車すると「ミスピーチ」と書かれたたすきを掛けた二、三人の若い女性に迎えられた。福島産の桃は岡山産に引けを取らないが、福島人は宣伝が下手でイメージで劣ってしまうと聞いた。勧められて口にすると、みずみずしくておいしかった。

 芭蕉が訪問した信夫の里に行くと「もじ摺(ず)り石」が残っていた。芭蕉の時代に既に廃れていたが、かつて「しのぶ摺り」と呼ばれた染め物の技術があり、その模様を取るために使われた高さ二メートルもの大きな石だ。芭蕉は「早苗とる手もとや昔しのぶ摺(ずり)」と、早苗を摘み取る早乙女たちの手付きにしのぶ摺りを思い浮かべた。

 そんな福島は、今や世界に「Fukushima」として知られる。原発事故の被災地としてである。桃農家は影響を受け、放射能汚染で十四万人もが今も避難を続けている。とんでもない話である。

 芭蕉は「おくの細道」に中国の杜甫(とほ)の詩「国破れて山河あり…」を引用しながら、山は崩れ、河は流れが変わる-と書いた。山河もなくなることはあるが、永遠に残るのは「言葉」だと。被災地への思いは風化しがちだ。私たちは、いつまでも言葉で伝え続けなければならない。 (日本文学研究者)


親ロシア勢力がクリミア政府庁舎を占拠

2014年03月02日 06時28分41秒 | 臼蔵の呟き

ウクライナ分裂の可能性が非常に強くなっています。想定されていたこととはいえ、EU、ロシア、アメリカの軍事衝突は避けなければならないことは確かですが、大国の利害と思惑で翻弄されるウクライナとならないようにしなければならないと思います。経済的な危機、破綻が表面化しており、債務不履行の回避などが直近では問題となっています。

ウクライナの問題はウクライナ国民自身が話し合い、決めるべきです。その結果がどうであれ、関係国は受け入れて、可能な支援を行うべきです。

【モスクワ、キエフ共同】ロシアのプーチン大統領は1日、ロシア系住民の保護を理由に、ウクライナに軍を投入する方針を表明、憲法の規定に従い上院の同意を求め、全会一致で承認された。ウクライナの政変で生じた混乱に乗じ、公然と軍事行動に踏み切る立場を鮮明にしたことで、欧米との対立は決定的となる見通しだ。

 部隊はロシア系住民が多いウクライナ南部クリミア自治共和国に投入するとみられる。ロシアが国外で軍事行動に踏み切るのは、2008年にグルジアから独立を求める南オセチアを支援する名目で軍事介入して以来。国連安全保障理事会は日本時間2日午前、緊急協議を開催する。

<ウオールストリートジャーナル>

親ロシア勢力がクリミア政府庁舎を占拠 ウクライナ分断の懸念

ロシア系住民が多数派を占める親ロシアのウクライナ南部で27日、数十人の武装勢力が議会など2つの政府庁舎を占拠した。一方解任されたヤヌコビッチ前大統領が、1週間近くにわたった沈黙を破り、自分は依然として同国の指導者であると宣言した。ウクライナ全土の掌握を目指す暫定政権は、大きな試練にさらされている。

 ヤヌコビッチ氏は、ロシアの通信社に送った書面の声明で、ウクライナ最高会議(議会)が先週採択した同氏の大統領職からの解任決議は違法であり、自分は今も大統領であると述べた。これに対し、27日に議会から承認を受けたヤツェニック新首相は、「ヤヌコビッチ氏はもはや大統領ではなく、大量殺人と人道への罪の容疑で行方を追われている指名手配犯だ」と反ばくした。

ウクライナ南部クリミアで親ロシア派が議会占拠

 ロシアの国営通信がロシア政府当局者の話として報じたところによれば、ヤヌコビッチ氏は、「過激派」からの身の安全の保証をロシアに求め、ロシアは同国領内で同氏の安全を保証することに同意したという。ヤヌコビッチ氏は、22日にキエフを離れて以降公の場に姿を現していない。

 プーチン・ロシア大統領は、ヤヌコビッチ政権を支持してきたが、同政権の崩壊以降はウクライナ情勢について公にはコメントを出していない。ヤヌコビッチ氏の居所は不明で、同氏の声明が本物かどうか確認することはできない。ロシアの主要通信社2社は、同氏の側近から声明を受け取ったとしているが、声明のコピーを提供することを拒否した。その後インタファクス通信は、ヤヌコビッチ氏に近い筋の話として、同氏が28日遅くにウクライナと黒海に近いロシアのロストフナドヌで記者会見を行うと伝えた。

 一方、南部クリミア自治共和国の首都シンフェロポリで、数十人の武装集団が議会と近くの政府のビルを占拠し、内部にバリケードを築いて立て籠もり、ビルの上にロシアの国旗を掲げた。ウクライナのアワコフ内相代行は、軍と警察が厳戒態勢を敷いていると述べた。

 この2つの出来事からみて、ロシア系住民が多数派を占め、ヤヌコビッチ氏への支持が強いウクライナ東部が同国から離脱する恐れが強まっている。クリミアのロシア系住民のうち強硬派は、ウクライナからの独立か、もしくはロシアへの併合を求めている。クリミアは1954年までロシアに帰属していた。また、ロシアの黒海艦隊の母港でもある。

 クリミア議会は27日、中央政府を激しく非難し、5月25日に中央政府からの自治権拡大の賛否を問う住民投票を実施することを決めた。クリミアで暴動が発生すれば、ロシアの軍事介入を招くのではないかとの懸念が強まっている。ロシア政府当局者は、軍事介入の計画はないとしているが、ロシアは必要ならばクリミアにある同国の軍事施設やロシア系住民を保護する義務があると指摘する当局者もいる。

26日には、プーチン大統領が、ウクライナとの国境から遠くない地域に駐屯する部隊も含め15万人に警戒態勢を取るよう指示する一方、軍事演習を命じた。またウクライナ当局者によると、ロシア軍の装甲兵員輸送車両がクリミアのセバストポルの軍港にある海軍施設の外で確認されている。

 ウクライナのトゥルチノフ大統領代行(議会議長)は27日、ロシア軍がウクライナの領土を侵害しないよう警告した。北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は、武装集団による議会占拠について、「危険であり無責任」と深い懸念を表明するとともに、「ロシアが緊張を激化させたり、誤解を招く行動をとらないよう訴える」と述べた。

 これに対しロシア外務省は、NATOはウクライナに焦点を当てることで「間違ったメッセージを送った」と批判し、ウクライナの中立を尊重するよう「強く求める」とする声明を発表した。