「言論の自由がある」日本、沖縄紙潰せ発言にメディア沈黙
安倍政権にまた言論統制の動き
安倍首相側近の勉強会で「沖縄の主要紙をつぶせ」「広告収入をなくせ」
安倍首相は「事実なら遺憾」
メディアはほとんど沈黙
<朝鮮日報>
今月25日、東京都心にある自民党本部に、同党所属議員37人が集まった。安倍晋三首相の側近の木原稔・同党青年局長(45)が呼び掛けた勉強会「文化芸術懇話会」の初会合だった。
表向きには若手議員有志の勉強会を標榜しているが、実際には安倍首相に近い若手議員たちが政局打開のためのロードマップを作る場だった。日本経済新聞は「今年9月の自民党総裁選挙で安倍首相が再選される流れをつくろうという意図」との見方を示した。議員たちが初会合に講師として招いたのは、第2次大戦当時の旧日本軍の自爆攻撃「神風特攻隊」をテーマにした『永遠の0』で知られる右派の作家、百田尚樹氏(59)だった。この小説は、侵略戦争に対する反省は横に置き、日本兵一人一人が純粋な姿勢で激しく戦ったという点ばかりを強調した。日本アニメの巨匠、宮崎駿監督はこの小説について「神話をでっち上げた」と酷評した。
毎日新聞によると、百田氏はこの日、単純な論理と乱暴な表現で、安倍政権に批判的なメディアの粉砕に言及したという。
百田氏はまず、安倍政権が推進する安全保障関連法案に賛成の立場を表明した上で、安倍首相を批判してきた沖縄の主要紙2紙を「つぶさないといけない」とし「沖縄のどこかの島が中国に取られれば(2紙も)目を覚ますはずだ」と主張した。
議員たちもまた問題発言を繰り広げた。出席した議員たちは「マスコミをこらしめるには広告料収入なくせばいい。文化人が経団連(日本経済団体連合会)に働き掛けてほしい」と発言したという。また「(安倍政権に)悪影響を与えるテレビ番組のリストを公表し、スポンサーを列挙すればいい」という「アイデア」まで出た。