団地夫婦の日々

常盤平団地夫婦の54年、団地内で気付いた事を時々に、妻の料理、私の買い物等

常盤平団地の54年 大きな冬瓜 2

2019-09-08 16:08:35 | 夫婦

「お父さん!偶には料理したら?・・」

いざ!なったら冬瓜ぐらいは俺が・・やらない決心程直ぐ忘れる私なのです・・

引っ越し姉妹に約束した手前もあり、散歩に出掛ける前にズボンのポケットに歩数計と大き目のポリ袋1枚を突っ込んで、目指すは凡そ700m程のネギ農家さんの冬瓜畑です。

冬瓜畑の冬瓜を横目で確かめてネギ農家さんの前へ・・

丁度奥様は門前の畑でお仕事をしていらっしゃって、私が声をかけると直ぐ笑顔で応えてくれました。

早速、二人は冬瓜畑に・・

「こんなに沢山の冬瓜、市場へ出すんですか?」

「いや、市場へ出すのは、ネギと大根ぐらいで後は自家用よ・・」

「それに、これは昔の冬瓜で今皆が作っているのは、改良されてもっと小さい冬瓜で・・」

「あ~そう言えばお店では小さいの売っていますね~・・」

西瓜でも瓜でも野菜は昨今小型化が流行りか・・

大家族が年々減っていく時代ですから・・

でも大きな冬瓜は4つに切って売られているし、近くのスーパーでは6分の1カットの白菜も見かけます。

奥様は「どれが良いかな・・」

「どれでもいいです、皆大きいようだから・・」

小さい冬瓜でも矢張りデカい・・どれも大きくてサイズを選ぶ必要のない大らかな冬瓜なのです。

奥様はそう言い乍ら手に持った小さなハサミ?で私が見ていたのと同じ目の前の大きな冬瓜を切り取って・・

私が広げて差し出したポリ袋に入れようとしたのですが・・

冬瓜は辛うじて袋ギリギリに入ったのですが、今度は袋の手提げ部分がキチキチで・・

でも、この瞬間、嬉しくって嬉しくって・・

「一つ、お幾ら払えば?・・」

「そう百円で良いよ」

「百円じゃ合わんでしょうが・・」

「いいよ百円で」

ポケットから百円硬貨を二つ出して手渡そうとしたのですが、奥様は頑として受け取りません。

「そんじゃ、今度又何か良い物出来た時に・・有難うございました」

食いしん坊の私は未だ何か次のおねだり迄してしまいましたが・・

両手で袋ごと抱えた私ですが、思わず「重い!」と・・笑顔です。

「重いでしょう・・棘に気を付けて、細かい棘が生えてるから、刺さると痛いよ・・」

今日は歩数計の数字は諦めて、真っ直ぐ帰ります。

帰り道・・重いです冬瓜・・

ポリ袋の取っ手に指を突っ込んで歩き始めましたが・・

10m程で手が痺れて、持ち抱えて20m・・抱え直して30m・・

肩に担いで(これが正解?)100m・・

数え切れない程に持ち直して・・途中何度か立ち止まって深呼吸も・・

「車で来るんだったか・・」とチョッピリ後悔もしましたが・・

「何の何のそれでは冬瓜買いに来た意味が無い・・」等と意地を張って・・

ひたすら団地へ・・我が家まで辿り着いて

昼間西友スーパーのヤマダ往復が3500歩位なので、冬瓜畑までは3000歩位ですが・・

あんなにフウフウ言って、汗も掻いたのに活動量、消費カロリー、脂肪燃焼量とも余り変化は有りません・・

そうか、冬瓜も低カロリーなのか?・・と理屈に合わない事も・・

団地我が家の玄関にドッカと落ち着いた冬瓜さん・・

台所へ移動して写真を1枚・・

今日の奥様は「自分で料理したら・・」とは言いません・・

「いつまでもつの冬瓜って?」「ウン冬まで大丈夫って、ネットでは・・」

私には棘も角も生えていない奥様が頼りなのです。

台風が近づいて来ます、ゴチソウサマは早めのサイゼリアで・・