常盤平団地の55年 落とし主に戻ったスマホ
京成成田駅から新京成常盤平駅へは京成津田沼駅で乗り換えねばなりません。今日成田へ来る電車の乗り継ぎは誠に順調でしたので・・二人は帰りも同じコースで帰る事に決めていました。......
何処へ忘れたのか??
慌てて電車内を飛び出そうとした時に、私に背後から声を掛けられた青年の安堵の笑顔を思い出します。
先日散歩から帰宅して先ずマスクを外し、ジャンバーの内ポケットからスマホを取り出し、同じくジャンパーの右ポケットからデジカメを取り出し、ズボンの左右ポケットから財布、免許証入れを取り出して・・後メガネ??と改めてジャンパーの左ポケットに手を入れて・・無い?確か先程散歩の途中でメガネが邪魔になって外して左ポケットに入れた筈なのに・・
無い無い無い・・
私が左右の手でポケットを探っているのを素早く見つけた妻が・・
「如何したの?・・」
「ウン、メガネが・・」
「ケースに入れたんじゃ~無いの?・・」
「いや、ケースは持って行かなかった・・ここに有る・・」
「どっかに落としちゃったんだ・・ポリ袋と一緒にこっちのポケットに入れて置いたんだけど??無いな~・・」
「いつもと違うジャンパー着てたでしょう・・こっちはポケットが浅いのよ・・だからジッパーが付いているでしょう・・」
成る程、言われて初めて気が付いた・・確かに厚手のジャンパーの左右のポケットにはジッパーが付いていて・・
気が付いたのが遅すぎた。
散歩で歩いたコースは飽きないように日によってマチマチですが・・
ボケ頭はこの日歩いた団地内のコースを一生懸命思い浮かべて何処へ落としたか?或は忘れたか?いや忘れる筈はない・・
特にメガネを外す様な場所に寄った覚えも無い・・
メガネを探しに又散歩に出る私・・
結局当日は暗くなる迄、道路上、側溝を予備のメガネを掛けて探したが見つからず・・
「あのメガネは随分長持ちしたな~・・丈夫なんだよ、あのメガネは・・メガネの玉は壊れて何度か変えたけどフレームはビクともしない・・高くて予備の余所行きメガネより余程良いんだな~・・」
「だったら、もっと大事にしなきゃ~・・お父さん!」ご尤もです。
翌日、陽が未だ高い頃、もう一度メガネ探しの散歩へ・・
先ず、50m程離れた駐車場へ・・昨日も寄ったけど・・
「確か車のドアを開けた?・・」
クルマの助手席側のドアに近づいて、何気なく足元を見ると・・アレレ??・・
「有った~!!」声に出したわけでは無いが・・
嬉しくって思わず一人涙ぐむ私。
「エッ?だけど、これ俺のメガネ??・・」黒づんで哀れにぺチャンコに潰れた古メガネ・・
然しこんな所に他人のメガネが落ちている訳はない・・明らかに私のあの丈夫なメガネなんです。
夕べ、此処へ来て探したのは車の助手席だけでした。
その時メガネを踏んづけて仕舞った私のドジさ加減に・・メガネさんゴメンナサイ・・
久し振りにメガネの修理に西友スーパー内5階の和真さんへ行こうかと思案していた私ですが・・
又、余計な考えが湧いてきて、何とか工具箱のペンチを使って・・見事メガネ再生です。
緊急事態宣言コロナ禍自粛の最中、パソコンもプリンターもラクラクスマホもデジカメも悪戦苦闘の呆け老人が・・
丈夫で長持ち、古メガネ一つ元に戻って少し元気になりました。
あの日からズ~っと続いている土曜日の千代田寿司、奥様自慢のつみれ汁が付いて・・ゴチソウサマ