15号のインフラ被害は房総半島の全域に及び今日現在未だに10万戸の停電が続いています。
ところが松戸、野田、柏、船橋の4市周辺は大きな被害が出ていないのです。
台風の中心が半島の海寄りを通過したのは確かですが・・
4市は東京に近く早くから開発も進んでいて千葉都民と言われる人達が多く住んでいます。
今では昔からの自然は殆ど残っていないし、自然を模した公園が高層の建物や住居地の中に点在していると云っても良いでしょう・・
その事で思いました。
同じ半島でも神奈川県の伊豆半島と千葉県の房総半島では違いが有ります。
伊豆半島は風光明媚で温泉も出て半島を囲む海の幸にも恵まれて・・
それでも、克っては地震とか台風の度に崖崩れや突然の洪水に悩まされて大きな被害が出て・・
当時、仕事で伊豆半島へ出掛けた時に被害の模様を目の当たりにしたことを思い出しました。
「ここまで水が上がったのよ・・」天井に近い梁の辺りに水の上がった線がくっきりとついていて・・
海水浴が盛んだった頃、関東地方、中部、関西方面との交通の便も有って、毎年夏になると伊豆半島の沿岸各地が先にお客の予約で埋まって、房総半島にはそのお零れが後からついてくると言われた事もあります。
したがって伊豆半島が台風に襲われて半島内の移動手段が途絶えると、今度は房総半島が夏休みの客で賑わうと言う現象が起きたと今でも記憶しております。
房総半島の面積は伊豆半島より広いし海に囲まれているのも同じ条件なのですが、観光開発と言う目で見るとこれ迄は遥かに人々の関心が薄くて・・
然し、半島の内陸部は多くの自然が残っていて、その点では決して他県に劣るとは思ってはいませんが・・
そこへ人が住み始めてインフラが整備されて・・只周辺がどう整備されたかは今後の課題だと思うのです。
矢張り、主として過疎山間部の被害が後回しになって目立つ今回の状態は・・
自然が多く残る地域にある山の中の住宅、そして所々で開発された密集住宅地が一たび今度のように強風に見舞われて倒木や障害物が倒れて一挙にインフラがブラック化するというのも必然的な事だったと思わざるを得ません。
勿論、「台風15号のような強風が吹いても伊豆半島は大丈夫」とは言えませんが・・
柏にある私共の営業倉庫兼用の小さなマンションの周辺も私の大好きな散歩コースとなっています。
「マイッタ~?・・」これはキリンさん?強風で長い首がガックリと垂れて?・・
早速この小さな公園でお掃除をしている近所のお母さんに声をかけました。
「大変な風でしたね~・・ゴクロウサンです」
「でも綺麗な松ぼっくりですよ・・」
水曜日でお休みの南柏の居酒屋さん、秋刀魚焼き950円の張り紙が申し訳け無さそうに・・
先程、犬も食わない何とやら・・でゴチソウサマは有りません。