季節毎に花を訪ねて

地元の里山や富士山麓に出掛ける事が多いです。

久しぶりの富士山南麓 ①

2021年05月05日 | 富士山・植物・蘭・樹木

 

西臼塚から見た快晴の富士山 5月3日午前9時40分頃

 

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フガクヤシャビシャク(富嶽夜叉柄杓)・・・スグリ科

蕾の状態でした。あと7~10日もすれば咲き始めると思います。・・今年は蕾が多く豪華に咲く予感がする。

花がたくさん咲けば、どんな訪花昆虫が来るか果実が生れば、どんな生き物が食べに来るか興味は尽きませんね。

花色(萼片)がピンク掛かっているのがフガク、クリーム色は従来のヤシャビシャクです。

他にも識別点はあるのですが自分のような素人には一番解りやすいと思います。

富士山では主にブナやカエデの仲間に着生していますが高い所がほとんどで目の前で見る事が出来るのは稀ですね。

知れば知るほどに面白い着生木と思います。

 

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オシャクジデンダ(御社貢寺連朶)・・・オシダ科

変わった名前ですね。大きな木に着生していて涼し気に見えます。乾燥していると葉がくるりと巻き込むのですね。

生態も変わっていて暑さに弱く夏に落葉と記述があります。秋に新しい葉が出るとか?

 

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樹上に咲いているミヤマエンレイソウ(深山延齢草)・・・シュロソウ科

初めて見ました・・・樹上に着生しているミヤマエンレイソウ、白い花も咲いていました。

富士山を散策していると、このような想定外の出来事に出くわすのでとてもワクワクします。

 

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ツリシュスラン( 釣繻子蘭)・・・ラン科シュスラン属

この蘭は樹木に着生します。花の時季になると花序が垂れ下がり先端部分が急に上昇して、たくさんの花を付けます。

シュスランの仲間で着生するのは、この植物が唯一だそうです。

 

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ミヤマスミレ(深山菫)

たくさん咲いていました。まだまだこれから咲くと思います。

 

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スギラン(杉蘭)・・・ヒカゲノカズラ科

蘭ではありません。シダ植物の仲間で余り多くを見た事はありませんが地元の高度のある山と富士山で見ています。

珍しい植物なのかな?花好きな方は熱心に撮ったりします。・・・絶滅危惧Ⅱ類(VU)でした。