39歳から100歳の今日に至る波瀾万丈の人生を振り返る。沢山生きるということは、柔軟性を失って固まって行くことだ。(47歳)
欲望が涸れていくということは、らくになることなのだ。それと一緒に恨みつらみも嫉妬も心配も見栄も負けん気も、もろもろの情念が涸れていく。それが「安らかな老後」というものだ…
寂しい?当たり前のことだ。人生は寂しいものと決まっている。寂しくない方がおかしいのである。(85歳)
ある時期から、この世には修行するために生まれてきていると考えるようになりました。すると、苦しいこと、泣きたいようなことがあっても、これは修行だと思うと耐えられる。…
「楽しくなければならない」という強迫観念みたいなものにとらわれてしまっているのではないですか。(88歳)
なんでも先のことをくよくよ考えるとか、人のせいにするのはよくないと思いますね。自分がそれまでの人生で、何をしてきただろうか、何をするべきかを考えてみれば、不平不満がひっこむのではないですか。そして、最後は、不如意や理不尽をあきらめることが大事です。あきらめられないと、いつまでも不幸。…(88歳)
若いころは人を見る目が現象的ですから、思い込みも強いですし。年をとると人の気持ちも見えてくるし、自分を客観視できるようにもなりますからね。(93歳)