HIROの のはらうた

2012/7/31からブログを始めました。

24/12/22 坂の上の雲【一】📕司馬遼太郎

2024-12-22 | 本・映画・能楽・美術館など
スペシャルドラマ「坂の上の雲」(再放送)を毎週楽しみに見ています。
で、小説を読んでみたくなりました。
1〜8まで借りましたが、読みきれるかな、と思いながら、まず1を読了。

明治のこの時代は、天才が多かったのか、と思いました。
秋山兄弟と正岡子規…正岡子規の人物像が興味深く、好きです。

「身辺は単純明快でいい」

24/12/16 春琴抄📕谷崎潤一郎

2024-12-16 | 本・映画・能楽・美術館など
句読点が少ないのはなぜだろう…
まず疑問に思いましたが、句読点が少なくても読みやすいので、不思議に思いました。

美文でした。

解説「谷崎潤一郎---人と作品」で、この間読んだ数冊の本で感じた謎が、少し解けました。
もう一つの解説「小説における視力」では、最後に書いてある「頭の中で好きな人を見る幸せを、こんなにも素晴らしく描き出した作品は他にない」、納得しました。

24/12/14 ザ・老化!100歳でも元気で暮らすために

2024-12-14 | 本・映画・能楽・美術館など
スキークラブの連絡メールで知った講演会。
京都市民ではないですが、市民公開講演会で学んできました。

素晴らしい講演会でした。
5人の先生方が、老化について研究されている科学的、医学的な分野での専門的な講演をされたのですが、明確でとても分かりやすく良かったです。

質疑応答のあとの、先生方からの一言
「老化を防ぐ」ためには、
①楽しみを持って生活する
②趣味を持つ、男性も家事をする
 きょういく(今日行くところがある)
 きょうよう(今日用かある
 きょううん(今日運動する)
③自体重筋力トレ(大腿四頭筋・腹筋)…今の自分より少し上を目指す
④運動の前後にビタミンを
⑤情報をどう選択するか…自分にとって有効か←知恵を持つ
⑥歩いて出かけて、勉強する、頭を使う

「老化は防げる、治せる」

24/12/13 イクサガミ(地)📕今村翔吾

2024-12-13 | 本・映画・能楽・美術館など
挫折した本でしたが、再チャレンジして読了しました。

「こどく」の首謀者が国家と警察、前島密、大久保利通、川路利良、三菱、三井、住友、安田の4財閥、、が出てきたあたりから興味深くなりました。
歴史小説は、どこまでが史実なのかわからないので、調べてみましたが、わからず…
最新刊の3冊目、イクサガミ(人)も読むことにして、予約しました。。

24/12/5 蓼喰ふ虫📕谷崎潤一郎

2024-12-05 | 本・映画・能楽・美術館など
紹介していただいた谷崎潤一郎作品の中の一冊。

一見穏やかな日常を古典への愛をとりまぜて描いた作品。

約100年前に書かれたとは思えない今風のテーマに、驚き、考えさせられました。
どうなるのだろう…と読み進めていたら、唐突に終わってしまい、終わり方にも驚きました。
どうなるのかを想像するのも面白いですが、知りたいです。

24/11/29 イクサガミ 天📕今村翔吾

2024-11-29 | 本・映画・能楽・美術館など
以前借りて挫折した本、今回は読了。
マンガを読んでいるみたい、と思いながら読んでいたら、マンガ化されていました。

明治11年、滅びゆく侍たちの闘い…
闘いもゲームも好きではないけれど、読み進めるうちに、たんなるデスゲームではなく奥の深さを感じたので、続き(地)も読んでみることにしました。
結末が気になります。。

24/11/22 茜唄(上)📕今村翔吾

2024-11-22 | 本・映画・能楽・美術館など
平清盛の四男・知盛が主人公の物語。
映画を観ているように、読みました。

人は元来、唄う生き物なのだ。
それは生きていることを誰かと共に喜び、この世に生きたことを留めんがためではないか。


戦とは城と城とを結ぶ線、さらに多くの城による面で考えねばならない。

平家が、武家というものが、後世まで生き残る道はないと思い定めたのだ。
この国において、鼎の足の如き三つの勢力は何であるか。一つは己たち平家。そして今一つは奥州に蟠踞やする藤原氏。そして最後の一つが、
源氏の他はない。…
…ならば遺児(頼朝や義経)たちは生かしておいたほうが良いと判断した。

(上)は木曽義仲と戦った水島の戦いまで。

24/11/21 じんかん📕今村翔吾

2024-11-21 | 本・映画・能楽・美術館など
織田信長が語る松永弾正久秀の生き様…
とても良かったです。

人間。同じ字でも「にんげん」と読めば一個の人を指す。今、早慶(本山寺の住職)が言った「じんかん」とは人と人が織りなす間。つまりはこの世という意味である。


(富田の)五百住、(ポンポン山の)本山寺、三好城、飯盛山城、信貴山城、八上城、和束、鷲峰山(じゅうぶざん)、柳生、堺、安土城、奈良の大仏殿、、
地元の町や山城、行ったことがある山城や町、山が舞台の小説でした。
本山寺にこんな歴史があるなんて、初めて知りました。

「嫉みはまだなくならんか?」…
「まだその境地には。持たざる者には、持つ者が羨ましく…俗な男なもので」…
「では嫉みはどうして捨てる?」…
「また歩みながら考えます」

(三好)元長のいう戦のない世の先は、このような幾多の「好き」が溢れるのかもしれない。

24/11/20 老いと孤独の作法📕山折哲雄

2024-11-20 | 本・映画・能楽・美術館など
良かったです、と紹介していただいた本。
良かったです。


『マヌ法典』が教える理想的な生き方
人生を四つに分け、「四住期」として考える。
学生期…学ぶ時期
家住期…家庭を営む時期
林住期…自分の好きなことをするために生きる時期、第二の人生の始まり
遊行期…死への最終準備の段階

「四住期」を実生活に取り込んでいる気分を楽しむ。
午前中…学生期と家住期を行ったり来たりする時間を過ごす
午後…林住期と遊行期に分ける

「四住期」を意識して、一日を過ごしてみようと思います。

24/11/15 静かに生きて考える📕森博嗣

2024-11-16 | 本・映画・能楽・美術館など
孤独を楽しむ生き方

孤独とは、静かでのんびりとして、ゆるぎない幸せを感じさせてくれる時間のことではないだろうか。

面白くても、面白くなくても、必ず全部読む。面白くないものも、何が面白くないかを考える材料になる。…他人が書いた文章を読むことで、大勢の頭脳に触れられる。

満たされた気持ちになるのは、自由を感じるときだ。

本当にどうでも良いことだが、「どうでも良い」は、「こうあるべき」よりは幾分好ましいように感じている。

同じことをしていても、毎日違うことを考えられる頭を持っていたい。

悩む時間を惜しまないこと。回り道を少しずつ進むこと。一つの方法に拘らず、そのときどきで最適のものを考えること。そうすることで、自然に問題は薄れていく。ゆっくりと、自由や幸せに近づくことができるだろう。

…少しずつ確実に進む道は、だいたい目の前にある。歩みにくそうに見えているけれど、歩けないわけではない。そこへ一歩、一歩、足を前に出して、ゆっくりと進むだけだ。それほど難しいものではない。

24/11/2 日文研一般公開🏯京都

2024-11-02 | 本・映画・能楽・美術館など
「海外ドラマ【SHOGUN 将軍】から戦国日本のイメージを考え直す」


1ヶ月以上前に講演会&座談会の予約申込をして、テレビで「SHOGUN 将軍」を観て、今日の講演会を楽しみに待っていました。

講演会&座談会では時代考証をされたフレデリック・クレインス氏の「歴史家がドラマづくりを手伝ってみた」…将軍とは、役割、コンセプト、衣装と髪型、セット、言葉、各場面の時代考証、、などについて大変興味深いお話を聞くことができました。
「英雄たちの選択」でファンになった磯田道史氏のお話も聞くことができ、とても良かったです。
2時間の講演&座談会があっという間でした。

館内のレストラン「赤おに」の「南極ビーフシチュー」、美味しかったです。

午後は、「日文研の先生と歩く所内案内ツアー」に参加して、図書館円形閲覧室や蔵書、中庭を見学しました。








その後、「お楽しみ企画♪井上所長によるピアノ演奏会」…41歳から独学でピアノを始めて現在69歳、素敵な雰囲気の方だなぁと思っていたら、「京都ぎらい」の著者である井上章一氏だと帰りのバスの中で教えていただき納得しました。

最後は、残り時間わずかでしたが、「京・Genji〜朗読劇〜【紫式部といふものありけり】」も観ることができました。

イベント中はずっと大雨でしたが、終わって外に出たら雨がやんでいました。
とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。。