以前読みかけた音楽史の本は挫折したので、読み切れるかな、と思いながら読み始めました。
まえがき
「クラッシック音楽」とは、何を隠そう、日本から見れば地球の裏側の100年以上前の音楽である…
…ピアノ発表会のためにショパンを練習している。日本でいえばそれらが江戸時代の音楽だなどとは、私たちはつゆほども意識しない。
…本書は、「音楽史」である以上に、「音楽の聴き方」についてのガイドかもしれない。
第一章 謎めいた中世音楽
…「紙に書かれ設計される」音楽文化のことである。
第四章 ウィーン古典派と啓蒙のユートピア
…天賦の才ではなく労働によって大きな建物を作り上げていくベートーヴェンの音楽が、十九世紀市民社会によってあれほど崇拝されたのは、彼らがそこに「勤労の美徳」の音による記念碑ともいうべきものを見出したからではなかっただろうか。
あとがき
…一般読者が音楽史の大きな流れを理解できるようにするということだった。
不思議な本で最後まで読むことができました。
黙読ではスルーしてしまうので音読で。。