ほじなしなので買っちゃいました。
まさに私のためにあるTシャツだと、その時は思いました。
帰省した時に見かけて、思わず衝動買い。
その日のうちに着ていました。妻と娘が口をそろえて、
「似合うっ! なんて似合うの! さすがっ!」
と褒めてくれました。
えぇ、ふたりとも「ほじなし」の意味はわかっています......。
※ 「ほじなし」というのは、秋田弁で「バカ」とか「アホ」とかいうのとほぼ同じです。
けなし言葉です。
ちなみに福島の人に聞いてみましたが、「ほじなし」は使うそうです。
ほんじ=本地。
つまり本地無しというのは小作農を蔑む言葉で、「水飲み百姓」というのと同じですね。自分の土地を持てない程度の、、、、、という意味で、今は微妙に転じて、「ほんじ=知性、理性、正気」 ととらえた方がよりしっくりくる感じがします。
※ 後日追記:
「本地」は「本地垂迹説」の本地で、仏教用語の「仏の本来の姿」を示す「本地」が語源の模様。「本地」は後に「正気・本心」という意味にも使われるようになったというのが正しいっぽい。
参考:
「全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路 」松本修(著)
「徒然ない」(とぜんない)が元になって、「とじぇね」=寂しい、手持ちぶさた、
とか、
「造作ない」が元になって、「じょさね」=簡単、簡単だ
とか、
というように、奈良・平安の時代の古語由来が多いと思います。
なかなか雅ですなぁ。(笑)
歴史、地名とともに、言葉もなかなか興味深い秋田であります。
そして、ほじなし、のわたくしであります(笑)