脱サラ整体師の午後

日々の生活や施療の中で、発見したこと、気がついたことなどを綴ります。

“ドクターG(ジェネラル)”から思うこと

2017年04月25日 | 日々の施療
NHKのTV番組に、“総合診療医ドクターG”というのがあるのをご存知ですか?

これは、総合医の指導の下、若い研修医たちが、カンファレンス(症例検討会)
で診断を行い、登場する患者の病名を探り当てるストーリーです。
患者の症状、様々な検査データ、検査画像、本人や家族の話などを基に、
広範囲な病気の可能性の中から、消去法でひとつずつ消しながら、
たった一つの病名に辿り着く過程は、探偵の推理の様な面白さがあります。
(実際の治療の現場は、患者の命がかかった真剣勝負ですが…)

当然ですが、“正確に病気の正体を見極めることが、治療の最大のポイント”です。

私たちセラピスト(整体師)の仕事の場合は、どうでしょう?
最初にお客様に会った時は、やはり“体を読む”ところからスタートします。
私たちは、医療ではないので、病名を探り当てる訳ではありません。
でも、いきなり施術から入ることは、NGです。

カルテを作りながら、お客様の現在の 体・心・自律神経の状態を
出来るだけ客観的に、幅広くとらえ、
その原因を考え、
施術方法を組み立てて、今自分が出来る最適な施術を行って、
最後に、必要なアドバイスの処方へとつなげていきます。

体を読む上で、ドクターGのような数値化された検査データや、画像は、私たちには
ありません。
では、何が手掛かりとなるのでしょう?

アナログと言われるかもしれませんが、
五感を全部使って、お客様の体の情報を集め、体を読むことが重要です。

例えば、ゴルフ帰りのお客様がやって来た時、
体を触れば、その日のゴルフの結果は、ある程度想像できるはずです。
使うべき筋肉がしっかり使われて疲れていて、リラックスすべき筋肉が
弛んでいて、股関節や起立筋のしなやかさがあれば、
「今日は、安定したいいゴルフが出来ましたね。」
と言って、ほぼ間違いありません。

“体から読む”という意識と習慣が、自分の手と目を、
優れた検査装置に、きっと進化させてくれるはずです。

体には、その人の生活が正確に記録されています。
ですから、体そのものが、最高のデータです。

幅広い見地から、体・心の不調をつきとめ、最適な方法で癒すことの出来る
総合的なセラピスト、
そんな“セラピストG(ジェネラル)”を目指したいものです!
コメント
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