名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS4-13 ゴキゲン中飛車(19)

2025-02-03 | 基本定跡の研究

中飛車側が超急戦を回避するのはうまくいかないのですが、振り飛車党の意見も聞いてみましょう。中村太地先生も昔は振り飛車党だったのですが。鈴木大介先生の「中飛車の基本;ゴキゲン中飛車編」から。76歩34歩26歩54歩25歩52飛58金右に、94歩48銀95歩

9筋の位を取って指したらどうかと。先手は88の地点にひもがついていないと、24歩同歩同飛は88角成同銀33角で失敗します。なお、94歩に96歩と受けると、超急戦の変化で72銀82角という形になった時に93香と逃げる変化になるかもしれません。後手玉が端に逃げる余地もあります。

68玉62玉78玉72玉

ここで24歩同歩同飛88角成同銀22飛23歩・・・でも先手が悪くないでしょう。46歩82玉47銀72銀36歩51飛24歩同歩同飛32金

ここで先手が横歩を取りたいと思えば、37桂23歩34飛ですが、

88角成同銀44歩

この図の評価値は+73、プラスですが先手の指し手が難しくなります。44歩で28角45桂は先手良しですが。

戻って

28飛23歩37桂42銀

22角成同金88銀31飛

AIに聞くと、25飛と受ければ何でもなく、先手は作戦勝ちを保てます。でものんびりして77銀35歩同歩同飛36歩34飛

こうなると後手の主張が通り、評価値は0付近の互角です。68金上32金16歩24飛25歩34飛66歩55歩

ここまでは互角ですが、67金右53銀45歩33桂75歩

これは級位者用の解説手順でしょう。44歩に21角31歩32角成同歩35金

飛を取られても35同飛同歩59角

この図の評価値は-1291後手優勢です。

先手の方針として、角交換を避けて玉を囲おうというのは

望ましくありません。42銀77角44角88玉33桂37桂21飛25歩74歩

2筋を守るために25歩を打たされては、作戦勝ちになる要素がありません。ここは左美濃から銀冠に組み合って

評価値は0付近の互角です。鈴木先生は後手の作戦勝ちだと。

戻って

穴熊にしようとすると、98香73桂67金53角

ここは68角と受けておけば互角なのですが (評価値は+45)、99玉は85桂88角97桂成同香96歩同香同香98歩

鈴木先生は26香27桂25桂同桂24歩と攻めろというのですが、まだ難しいです。AIに聞くと、92香97桂打84歩

この図の評価値は-727の後手有利です。銀冠から91飛を見ています。

ということで、9筋の位を取る作戦も考えられますが、先手はしっかり対応すれば作戦勝ちになります。

 

 


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