名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

来年1月の予定

2018-11-04 | 名将会
1月の予定が決まりました。

第191回は
壱11月10日(土) R1750点以上
弐11月25日(日) R1750点以下


第192回は
壱12月1日(土) R1750以上
弐12月22日(土)R1750点以下


第193回は
壱1月27日(日) R1750以上
弐1月12日(土)R1750点以下




ご参加お待ちしております。
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大山将棋問題集 20181104

2018-11-04 | 大山将棋研究
先手番石田先生の手を考えます。

第1問


元気よく行きましょう。
A 44銀 B 46銀 C 34歩

第2問


ちょっとおかしな手を指されました。うまく攻めましょう。
A 45歩 B 34歩 C 53歩

第3問


ねらい筋はわかりますね。
A 71飛 B 46角 C 65桂

第4問


難しそうな局面で踏み込みました。
A 55角 B 55桂 C 41竜

第5問


これで寄せきれます。
A 72銀 B 54銀 C 43銀
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大山将棋研究(1059);四間飛車に35歩急戦(石田和雄)

2018-11-04 | 大山将棋研究
今日の棋譜20181104
平成3年6月、石田和雄先生と第50期A級順位戦です。

大山先生の四間飛車に石田先生は35歩の急戦で、取ればななめ棒銀ですね。

大山先生は63銀だったので、34歩同銀38飛。

互いに袖飛車になりました。

石田先生は66歩から77金と受けました。

金2枚で玉頭を守ります。

4筋で小競り合いが始まり

銀がぶつかりましたが、この交換は先手のほうが得でしょう。

大山先生は銀を引いてから角を使おうと動き出します。

銀を追い返したら玉頭方面で戦うつもりか。

石田先生は銀を捨てて

桂を取り返します。

大山先生は銀を打たされて

金を寄ったというのが不自然な手ですね。ねらいは52銀32竜43銀右の千日手か?71飛か?危ない指し方なので、千日手ねらいならば57歩成同角51歩のほうが良いでしょうし、75歩同歩76歩と攻めるのもあったところでしょう。

34歩同金43歩で困りました。銀を引いたのですが、これでは二枚換えになります。

と金が残り、後手を引いて角桂と飛の二枚換えでは面白くないはず。

48飛58銀打というのもちょっと損な取引です。ここで28飛成とするくらいならば49飛~29飛成のほうが得かもしれませんし、28飛~29飛成のほうがもう少し得かも(38角か銀があるが)。

石田先生は51角から と金を捨てて

飛車を取ったというのは、角と と金で飛車を取っただけなので損をしているはずなのですが

46角~65桂がありました。これならば先の53と同金が生きています。

大山先生の中段玉は攻めにくいので、形勢不明かと思ったのですが

45歩に55桂が強手。

石田先生は駒損ですが、桂を打たせて

こっちから銀を打つのですね。54同玉52竜53桂56金くらいで受けなしか。

後手玉を8筋に追ってしまえばゆっくりした攻めでも良いです。

受けなしになり

ここまで。

石田先生の将棋の内容が充実しています。大山先生はおかしな感じの手が2つ(76手目62金と86手目48飛)ですが、それだけで勝ち切るには大変な相手です。その2手にしてみても大山先生らしい指し方だという気もしますから。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/06/06 9:00:00
棋戦:順位戦
戦型:四間飛車
持ち時間:6時間
場所:東京「将棋会館」
手合割:平手  
先手:石田和雄
後手:大山康晴
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 3六歩(37)
16 7二銀(71)
17 6八銀(79)
18 4三銀(32)
19 5七銀(68)
20 6四歩(63)
21 6八金(69)
22 7四歩(73)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 3五歩(36)
26 6三銀(72)
27 3四歩(35)
28 同 銀(43)
29 3八飛(28)
30 4三銀(34)
31 3四歩打
32 2二角(33)
33 4六銀(57)
34 7二飛(42)
35 3五銀(46)
36 3二金(41)
37 6六歩(67)
38 7五歩(74)
39 同 歩(76)
40 同 飛(72)
41 7七金(68)
42 7二金(61)
43 7六歩打
44 7三飛(75)
45 7九角(88)
46 4五歩(44)
47 6七金(58)
48 7四銀(63)
49 4六歩(47)
50 5四銀(43)
51 4五歩(46)
52 同 銀(54)
53 4六銀(35)
54 5四銀(45)
55 5五歩(56)
56 6三銀(54)
57 4七銀(48)
58 5四歩(53)
59 5六銀(47)
60 5五歩(54)
61 同 銀(46)
62 5四歩打
63 3三歩成(34)
64 同 金(32)
65 4四銀(55)
66 同 金(33)
67 3二飛成(38)
68 3三角(22)
69 2一龍(32)
70 5五歩(54)
71 4七銀(56)
72 5六歩(55)
73 3一龍(21)
74 4二銀打
75 4一龍(31)
76 6二金(72)
77 3四歩打
78 同 金(44)
79 4三歩打
80 5二銀(63)
81 4二龍(41)
82 同 角(33)
83 同 歩成(43)
84 6三銀(52)
85 4三と(42)
86 4八飛打
87 5八銀打
88 2八飛成(48)
89 5一角打
90 7二玉(82)
91 5三と(43)
92 同 金(62)
93 7三角成(51)
94 同 玉(72)
95 7五歩(76)
96 同 銀(74)
97 4六角(79)
98 2九龍(28)
99 6五桂打
100 6二玉(73)
101 5三桂成(65)
102 同 玉(62)
103 5一飛打
104 5二桂打
105 8一飛成(51)
106 4五歩打
107 5五桂打
108 4六歩(45)
109 6三桂成(55)
110 同 玉(53)
111 6一龍(81)
112 6二桂打
113 5四銀打
114 7三玉(63)
115 6三金打
116 8四玉(73)
117 6二龍(61)
118 8一桂打
119 7二龍(62)
120 7三歩打
121 7六桂打
122 9四玉(84)
123 9六歩(97)
124 5九角打
125 9五歩(96)
126 8五玉(94)
127 8三龍(72)
128 投了
まで127手で先手の勝ち

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20181104今日の一手(その779);歩で受ける

2018-11-04 | 今日の一手

20181104今日の一手

7月14日の名南将棋大会から、OさんとHさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
銀と飛歩歩の交換で、竜と金VSと金の作り合いです。先手の駒得ですが終盤では重視しません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は51竜と持ち駒角金銀で4枚。
後手の攻め駒は65角49と と持ち駒銀銀で4枚。

総合すれば後手もちです。

何手で詰めろかを見てみると、後手玉は81飛成~31竜で詰めろ、現状は3手すき。
先手玉は39銀同金同と(あるいは39銀17玉38角成)で詰めろなので現状は2手すき。
先手番ですがこのままだと1手負けなので後手有利です。

☆ 大局観として
寄せ合い1手負けですから、しっかり受けて先手玉の2手すきを4手すき以上にするか、攻防の手を指して先手玉を3手すき、後手玉を2手すきにできれば逆転です。


× 実戦は81飛成で

駒を取って攻めるのですから自然な攻め方です。39銀に玉を逃げても仕方なく、39同金同と

これで先手玉は詰めろです。56歩と受けましたが、38金17玉37金

詰めろが続いて受けられなくなりました。


△ 先に受けるほうが手堅い、駒を打つ方が手堅い、という原則があります。29金と打つのが一番手堅そう。

47銀同金同角成38銀

48と47銀同と

81飛成ならば48銀26銀37銀不成同銀25桂

49桂37桂成同桂48銀で元の図に戻り、千日手かもしれません。一つ前の図でしっかり受けられれば良いのですが、後手は と金もしっかり使えて攻め駒4枚ですから、千日手ならばやむを得ないというくらいでしょう。


△か× 29銀ならば

38角成があります。同玉しかなくて、46銀49玉47銀打

後手の攻め駒は3枚ですが上から押さえつけられています。59角58金同竜同銀成同玉39飛

後手の攻め駒は2枚になったのですが、攻めの中心だった51竜が消えたので寄せ合いにはできないでしょう。攻め駒を補充されそうで、実戦的には後手が勝ちやすいか。


△ 47銀は

39銀同金同と

65飛29金17玉65歩

75角78飛31角成28飛成31銀

素直に寄せ合った図ですが、先手玉は(詰めろ逃れの)詰めろ。穴熊の深さに負けそうです。

とすれば56歩

と受けて難しい形勢でしょう。


○ 先ほどみた56歩は

後手の65角を攻め駒ではなくする手です。39銀を取らずに17玉48と

39金同と25桂38と55角

攻防に角を打って先手玉への詰めろが続きにくくなっています。41金打81竜24金

穴熊の粘りがありますが、52と同金43桂

なるべく駒を渡さない攻め方をすれば勝ちやすいです。


△ 56銀は角取りなので攻防に見えるかもしれません。

だけどこれは銀の質駒を作るので、後手の攻め駒が減らないのです。39銀同金同と25桂56角

角を取っても詰まされる変化があるのです。

39銀同金同と には同玉

46銀同銀同角成38金

74馬81飛成47銀56歩

最善を尽くせば難しいです。


△ 56金だと

47に利きがないので条件が悪いです。つまり39銀同金同と同玉47銀

詰めろ金取りではだめでしょう。

39銀には17玉と逃げて

(56銀でもこちらの変化があります。)56角同竜48と39金同と25桂38と55角

攻防に角を打てるので難しいですが、後手から65金もあるので(65同竜同歩81飛成)難しい変化です。


△ 25桂と逃げ出すと

桂を取られないで攻めているので攻防ともいえるのですが、39銀同金同と17玉29と18金

38角成33桂不成同銀38角成28金

85飛も受けに利いているのでまだつぶれないです。(手順中、33桂不成を同桂と取っていれば25桂打がありますが、21金から詰んでいます。)


× 66角は攻防に見える手で

39銀は怖くないので47銀同金同角成に38銀

うまく受けたようでも、65馬が角取り。65同飛同歩75角78飛

31角成同銀29金39角

これは後手の1手勝ちです。

とすれば38金と打つ方が良いのですが

39銀同角38馬同玉39と47玉44金

金を持っていないと39同玉とは取れず、上に逃げていくしかないでしょう。でも44金がぴったりな感じで、入玉は難しいです。


○ 65飛と取ると

65同歩に64角と攻めます。68飛には58歩

が効くので飛車打は怖くないです。

穴熊の粘りは41飛

竜飛交換だと危ないです。53竜39銀17玉44飛同竜同金53角打

これは寄せ合い勝ちになっています。


☆ まとめ

後手の攻め駒が4枚だということもあって、金か銀を埋める普通の受けではなかなか逆転が難しいです。51竜の利きを最大限生かす手段が正解でした。

56歩で後手の攻め駒が3枚。後手唯一の大駒を封じれば受けやすいです。
65飛は乱暴なようでも、飛車を渡しても8段目の飛車打ちに58歩があるから大丈夫なのでした。後手の飛車打ちが怖くなければ、65角を消去することで1手分稼いでいるということになります。

弱い駒で受けるほうが取られても安全だということがあるのです。

(変化の中でも互いの攻防がいろいろあって、検討するのに良い題材でした。)

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